Wild Log Coaster
BANDIT よみうりランド (固有機種)

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バンデットは、1989年に登場したキャメルバック型ローラーコースター。 FUJIYAMAでもおなじみトーゴ社製の国産機で、最高時速は110km/h。 かつての世界最速マシンとして知られている。 最大傾斜角度は45度と、今となっては精彩を欠くかもしれないが、このマシンの魅力は多摩丘陵の地形を活かしたレイアウトにある。 緑豊かな園内を爆走し、そのダイナミックさは日本離れしている。 そして通常のコースターでは考えられないような展開に驚かされてしまう。 駅周辺からは、コースの全貌を把握することはできない。 茶色のフォルムは周囲の景観に溶け込んでしまうのだ。 ネーミングは「略奪者、ならず者」との意味。 季節イベントとして、春秋限定の「逆走バンデット」、そして夏は水物コースター「スプラッシュバンデッド」が開催されている。


Photo Gallery Autumn 2006
2006年秋撮影の写真です。

駅舎にて
搭乗口は至って簡素なもので、順番待ちスペースには屋根も無い。 コンクリートの階段を登るとホームに出る。 イベント期間中は、通常運行とイベント運行が交互に行われ、並び口も分かれているので、希望する列を選べばよいだろう。 フリーパスはマジックライトなので、改札の読み取り機器に手をかざしてホームに入る。 バンデットのホームは「乗り口」と「降り口」が直列になっており、互いに往来できない構造だ。 一時預かりロッカーは無く、基本は手荷物持ち込み。 大きな荷物や壊れやすいものは、あらかじめコインロッカーなどに入れておこう。 この構造はホワイトキャニオンやサーフコースター(八景島シーパラダイス)も同様である。 乗車位置は係員の指示で、自由に選べない(本件、オフィシャルサイトとホームにも掲示されている)。 前詰め乗車を指示されるので、閑散日には後ろに乗れないという問題も発生する。 よみうりランドに限らず、トーゴ製コースターは前詰め乗車が多いようだ。
ライド
ライドは名称のとおり、丸太の筏をデザインしている。 かなり褪色してるが、それ以外は綺麗に整備されているように思える。 シートベルトは無い(逆走バンデットのみシートベルト有り)が、 非常に残念なことに、背の高いヘッドレストと、上から降ろすU字型ハーネス(肩押さえ)が付いている。 足元は窮屈とまでは言わないが、やや浅い感じだ。 ハーネスそのものは余裕あるが、視界が制限されて不満に思う。 特に前から偶数列目はヘッドレストが目前を塞ぐ。 車内には荷物入れポーチがある。ディバッグくらいなら楽に入るので、確実に入れておこう。
巻き上げ
スタート後、右カーブして巻き上げに入る。 メインテナンス用階段は左側なので、右側の席で真下を覗きたいところだが、ハーネスに阻まれ身動きが取れない。 それでも丘陵地帯をのた打ち回るコース後半や、直下のSLコースターを見ることができる。 展望は非常に良い。 多摩丘陵の標高がプラスされ、晴れれば関東平野や新宿高層ビル街が一望のもとである。 頂上に着くとコースは平坦になり、徐行しながら、前方の景色が見えてくる。 この構成はFUJIYAMAに似ているが、カーブの加わるFUJIYAMAに比べるとオーソドックスだ。
1st & 2nd ドロップ
そのまま直進するとファーストドロップに吸い込まれる。 傾斜が緩いので、風を切るようにブワーっと滑るように加速。 谷間の木々が迫り、迫力満点。 猛スピードで坂を駆け上がり、よじれながら左にUターン。 この急バンクカーブで体を乗り出したくなるが、ハーネスに阻まれてNG。 体をしこたま打ってしまう。 大人しく乗っていた方が、スムーズに通過できる。 続いてセカンドドロップ。 ドロップというより下り坂だが、初速が大きいので、強烈なバイブレーションに見舞われる。 そのまま猛スピードで直進。 いよいよバンデッド最難関の旋回コースに突入するので、しっかり身構えておこう。
螺旋の登り
コースが右に傾いた瞬間、強烈なプラスGに襲われる。 遂に突入だ。 轟音と圧迫の右カーブ。 しかも登りのGが加算され、体力が落ちていると貧血状態になる。 真横は病院で、窓から建物の中の人が見えるような見えないような。 2周目の旋回になれば体の負担も軽くなり、コースターの音も幾分静かになる。 かつての撮影ポイント(ストロボ発光あり)だったが、廃止されたようだ。
丘陵を疾走する
旋回を抜けると3度目の落とし。 緩い右カーブのピークを越えて4度目の落とし。 これまで走ってきたコース越しに、樹林の丘陵をどこまでも一直線に走っていくような波打つコースが現れる。 どこに連れてってくれるの、バンデット?
ここまで来ると、もう思考は別世界に飛んでいて、アップダウンで腰が浮く。 安全バーから手を放し、足も上げて体の力を抜いておくと、あら不思議。気持ち良いよ〜。 そして次のピークは右バンクカーブで、谷間への大落しが現れる。 コース後半にもかかわらず、落差30mくらいありそうで、大いに驚かされる。 角度こそ緩いが、下り一直線でぐんぐん加速。 芝生の広場のようになっている谷底では猛烈なスピードで、おそらくここが110km/hポイントだろう。最前列に乗ると、必ずといっていいほど風圧で涙が飛び散る。 スピードの持続がなせる業なのか、この現象はFUJIYAMAやサンダードルフィンでは起こらない。 そして樹木の中の大きな登り返しを、いとも簡単に越してしまう。
終着駅へ
坂を上りきるとホワイトキャニオンが迫ってくる。 そして右鋭角ターンに突入。 ややハードなカーブで、強いプラスGが掛かる。 その後、一時的ながら平坦な直線となり、一息つくことができる。 続いて再び谷間への落とし。まだまだ十分に落差がある。 直線的に登り返すとゼロGポイントあり、そして最後の落とし。 木々に視界を遮られながら左バンクで登り返すと、ついにゴールが見えてくる。 しばらく走って、更に4mくらいの坂を跳ねるように登ってブレーキが掛かる。 そして駅舎まで徐行し、大満足のうちに終了する。
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まとめ)
地形を最大限に活かした、日本離れしたコースター。 にもかかわらず平日などは閑散としており、駅舎も老朽化(盗賊マスコットの剣が折れて無くなってたり)して、悲しみを誘っていました。 ゆえに存続を危ぶむ声さえも流れましたが、2005年に施設全般の化粧直しが行われ、往時のオーラを取り戻したのではないかと思っています。 後方の席でのスリルは筆舌に尽くしがたいのですが、前詰め乗車が大きなハードルです。 平日は空いているが後ろに乗れない、ならば行かない、という悪循環も考えられます。 観覧車で流れる解説では、コースターは「後ろの席が怖い」と明言しており、 解かっているなら、コースターファンのために後ろの席を開放する工夫が必要ではないか、と思います。 もちろん設計上の制約(重量バランスの問題らしい)もあるのだろうし、砂袋による重量調整なども、無闇にはできないのかもしれません。 代案?として、八景島では閑散時は1列置き乗車をやっており、これなら対応できそうに思えますが、如何でしょうか。 また将来的に車両更新する場合は、ハーネスの無い開放感ある車両(逆走バンデットのみハーネス付き)を期待したいと思います。
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DATA
項目 備考
最高地上高度 60m コース上の表示による。駅から最高地点までの高度差は、非公式な値だが、約45mとのことである。
最大高低差 78m 地形を活かした高低差。すなわち、駅より約30mも降下するのだ。
最高時速 110km/h 建設許可をもらうために、クルマのサンルーフから頭を出して高速道路をカッ飛ばし、心電図をとったという逸話があるそうだ。
最大斜度 45度 規制を守った仕様で、残念ながら「並み」の値です。
最大G 2.5G 螺旋コースでは、数字以上に効きます。
軌道延長 1560m
運転時間 3分07秒
制作 TOGO

乗車制限)
身長110cm未満、妊娠中の方、骨に異常のある方、飲酒なさっている方など

BANDIT onride take1
BANDIT onride take2

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