ピレネー パルケエスパーニャ

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Course Guide 2011 〜

ピレネー(Pyrenees)は、日本で4番目、1997年にオープンしたB&Mによるインバーテッドコースターです。 先行する3機種のうち、ガンビット(御殿場ファミリーランド)、オロチ(エキスポランド)は既にパーク自体が廃園となり、本機以外で現存するコースターはディアブロ(姫路セントラルパーク)だけになりました。 ピレネーは同タイプのマシンにおいて、世界最大級の規模を誇ります。 高度と速度は抜かれてしまいましたが、走行距離は世界最長(2010年現在、rcdbで確認)になります。

ピレネーの名称は、スペインとフランスの国境に横たわるピレネー山脈に由来します。 標高は最大で3400m台。日本の南アルプス・北アルプスとは雰囲気が異なり、一枚岩の氷河地形のようです。 トレッキング観光や登山も盛んに行われています。 入り口の建物は現地の山小屋風。 そしてカラーリングは雪をまとった岩山をイメージしたもの、といわれています。

コースは十分な高さと走行距離が紡ぎだす、とてもダイナミックなもの。 主な展開は、以下のとおりです。
巻き上げ → 右カーブの1stドロップ → 33m垂直ループ → スクリュー回転(ゼロGロール)→ 垂直ループ → 軽く左旋回 → コブラロール → 水平ループ(スパイラルインターロックループ)→ (中途ブレーキゾーン)→ スクリュー回転 → ゼロGキャメルバック → 急バンク右ターン → (ブレーキゾーン)→ 終了
また地面を掘り込んだ、ピットと呼ばれるポイントが4箇所あります。 コース上の記念撮影は無し。

ここでは、現地で気付いた点を列挙します。箇条書きになりますが、ご容赦下さい。

駅舎ホームのデザインは倉庫並みで、カラーリングのみ統一されている程度。 ドドンパ(富士急ハイランド)のスロープよりも殺風景。 もちろん個人的にはコースターの質が全てなので、全く問題なし。

乗車においては、(忌々しい)上限年齢制限がある。 現地の案内板には書かれていないが、 放送では「高齢者の方はご遠慮下さい」と流れている。 オフィシャルサイトに至っては「60歳以上の方はご遠慮ください」だと。 ここでは、ピレネーに乗るなら「シニアパスは買わないように」とだけ書いておく。

他にも、妊娠中・骨折中・高血圧・飲酒などの規制はあるが、実は体格制限もある。 身体の大きな乗客はハーネスをロックできないことがあり、発車前に降ろされてしまう。 実際に何度かそのような場面に遭ったが、それほど大柄だったわけではなく(100kgに満たないであろう)、ちょっと気の毒だった。 事前チェックできる手段はないので、乗って確認するしかない。 身長の上限もあったと思う。

このライドでは、靴を脱いで乗ることができない。 サンダルなど脱げ易い場合は、ゴムバンドが貸し出されるので、固定しなければならない。

ハーネスは上から下ろすショルダーハーネスで、ベルトで椅子と結合するタイプ。 この着脱に、ややコツが要るようだ。 ただし基本的にスタッフが着脱するので、乗客は何もしなくてもよい。 バックル部分にクッションがついているが、 これは小学生の男児がバックルに顔面をぶつけて骨折した事故の再発防止、とのことである。 ハーネスの高さ調節はできないので、「ええじゃないか」に比べると、スカスカな感じがする。 しかし挙動は「ええじゃないか」とは異なり、オーソドックスなGの掛かり具合で、全く問題ない。 ピレネーは本来、無理な動きの無い良質なコースターなのだが、身体が小さすぎると、 振られて打撲することがあるのかもしれない。

巻き上げ中の展望は素晴らしい。 右手には園内施設(グランモンセラーなど)とホテル志摩スペイン村、そして伊雑ノ浦のリアス式海岸風景。 左手には駐車場越しに的矢湾。 こちらは大陸的な空間の広がりを感じることが出来る。

各エレメントはスケールの大きなつくりで、とてもダイナミックである。 速度も高いので、どちらかというとプラスG側に振れる感じがする。 その点では、ゼロG体感しまくれるディアブロとは趣きが異なるようである (ただしディアブロは長期ご無沙汰しているので、誤認があるかもしれない)。 終盤のピットを越えるキャメルバックでは、綺麗なゼロGを堪能できる。 最終段階の右ターンも迫力あり。 まさに全てが見せ場で、中だるみも一切無い、見事なコース設定である。 最終ブレーキからホームまでの直線(徐行)部分が長めだが、気にする程ではないでしょう。

乗り心地は非常に良好で、さすがはB&Mと言える。 ただ、唯一残念なのは、中途ブレーキゾーンと、それに続くヒネリ。 毎回ではないが、衝撃を受けることがある。 ここだけは脱力しないで、気張っておいた方が良い。 もちろんマッドマウスを思えば、衝撃のうちには入らない。

まとめ)
筆者の評価は「最上級」であり、遠征してでも乗りに行く価値は十分にあると思います。

計画にあたって)
パルケエスパーニャ(志摩スペイン村)は、関西や名古屋からは比較的近いですが、首都圏からは少々遠いです。 クルマでアクセスするなら東名高速から伊勢湾岸道になりますが、ナガシマスパーランドの真横を通るので、意志の強さが必要です。 この先、東名阪道の四日市付近は渋滞の名所。 伊勢インターから先は山越えのような国道を走らなければなりません(しかも年末年始は通行規制あり)。 高速代も馬鹿にならないので、割引制度をフルに活用したい。 確かに少々厳しい道中になりますが、普通の週末なら、ほとんど待ち時間なくピレネーに乗れるらしいです。 実際に正月の3が日でも、最大1回待ちほどで乗ることができ、朝夕は連続乗りもOKでした。 さすがに盆やゴールデンウイークは込み合うようです。 設置場所は丘の上の吹きさらしなので、強風には注意が必要です。 オフィシャルサイトに運休スケジュールも出ていないので、念のため運行状況を電話確認したほうが良いでしょう。
紀行レポート

志摩は、地理的には近畿圏に属するようで、地元の言葉も関西系。 なので「めっちゃ楽しいやん!」とリアクションを決めましょう。

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コブラロール
1stドロップと33m垂直ループ・スクリュー回転

Pyrenees DATA
項目 備考
コース全長 1234 m
最高時速 100 km/h
最高地上高度 45 m
最大落差 N/A m
最大斜度 N/A 度
最大バンク角度 N/A 度
回転数 6
最大G N/A G
運転時間 1:53 オフィシャルサイトには約3分15秒となっている
乗車定員 32 人 4人乗り×8両
設計・施工 Bolliger & Mabillard Ingenieur Büro Stengel(設計)
※データはrcdbおよびオフィシャルサイトを参考にしました。

乗車制限: 身長130cm 〜 年齢10歳 〜
(詳細および最新情報は、オフィシャルサイトまたは現地にてご確認下さい。)

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