Moonsault Scramble

富士急ハイランド
(残念ながら、営業終了)

記事先頭 紹介記事 データ

あまりに異形で真っ赤なフォルムは、嫌でも目を引かれてしまう。天空を突くような軌道は「銀河鉄道999」、ループ部分は「紐の結び目」「NTTのマークみたい」と形容された(引用です)。「」の字を上下逆にして、上部の切れている部分をつなげれば、実物に近い形になる。

搭乗すると肩押さえでがっちり固定され足元も狭く、やや窮屈だ。なぜかキキーッと嫌な音を立てて発進、前進で巻き上げ開始。少しづつ傾斜を増していき、頂上付近では60度くらいになる。最前列では終点ぎりぎりまで近づき、「えーっ、まだ登るのー、もう止めてーっ」というスリル感が味わえる。風が吹きぬけ、風速計がグルグル回っていたりする。富士山は右横になり、やや見づらい。

警報と共に巻き上げ機が外れ、バックドロップ開始。見る見るうちに加速し、最高速度で轟音と共に駅舎を駆け抜ける。ここで頭をヘッドレストにしっかりと押し付けておくことをお薦めする。さもなくば、首をよじられて軽い鞭打ちになってしまうかも知れない。また、体力に自信がなければ万歳した手も下ろしておこう。その方が安全だ。

直後に左後方ひねりループに突入、ものすごい振動と重力に襲われる。そのままU字型の最低高度地点に落とされ、頭から血の気が引き、目の前が白く霞んでくる。これはヤバいと思う間もなく、続く左後方ひねりループでだめ押し。直線コースから坂を登って一旦停止。進行方向を変えて加速し、今度は前方から連続ひねりループに突入。もう、どーにでもなれーって感じで(笑)。駅舎に滑り込むと、断末魔のようなブレーキ音と、ゴムの焦げ付いたような匂いが迎えてくれる。体にダメージを残す、やや悪相なマシンであり、繰り返しの搭乗は控えた方が無難と思う。

身内が搭乗中、しかし識別不能 在りし日の勇姿。1999年末・FUJIYAMA最高点から撮影
アロー・ダイナミクスの構造に似ています。
FUJIYAMA最高点から撮影。

Data

項目備考
最高地上高度 65m 国内有数のスペックだが、最前列に座らなければ到達できない。
最高時速 105km/h トンネル状の駅舎通過時のスピード感が物凄い。
最大斜度 60度 巻き上げドロップ部分の斜度。コース設定上、実感しにくい。
最大G 6.5G 国内最大の重力であり、日本一ハードなマシンだったと言える。
軌道延長 900.0m
(往復)

運転時間 約2分30秒

乗車制限 : 身長120cm以上、50歳未満。
1983年6月24日 オープン、2000年4月 営業終了


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