World Bucchigiri Coaster
DODONPA 富士急ハイランド

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Course Guide 2006 〜 continued

ドドンパは2016年10月2日をもって営業休止し、 スピードアップやコース変更などを行って、2017年7月15日に「 ド・ドドンパ 」として再オープンします。

1997年夏以来、世界最速コースターとして一世を風靡したFUJIYAMAも、Millennium Force (Cedar Point 149.7km/h 2000年5月13日オープン) に記録を譲り渡すことになりました。 追い討ちをかけるようにSteel Dragon 2000 (152.9km/h 2000年8月1日オープン) に相次いで記録更新されてしまいます。 そこで最速記録を取り戻すべく、圧倒的な速度・加速による「直球勝負」コンセプトで企画されたのが、 ワールド ブッチギリ コースター・ドドンパでした。

ドドンパはS&S Power社によるエアランチ式コースターで、圧縮空気の爆発力を利用した、強烈な加速が特色です。 Hypersonic XLC (米 Paramount's Kings Dominion) をベースに性能強化し、 172km/hという圧倒的(ぶっちぎり)な速度を叩き出しました。 Hypersonic XLCの仕様は以下の通りですが、ドドンパは数字上、全てを上回っています。

  1. Speed: 80 mph / 128.7 km/h
  2. Height: 165 ft. / 50.3 m
  3. Track Length: 1560 ft. / 475.5 m
この圧倒的な速度も、インタミンのTop Thrill Dragster(TTD) (2003年5月4日オープン)に更新され、 さらにKingda Ka (2005年5月21日オープン)は、206km/hまで達しています。 更に、ring°racer(S&S Power)は217km/h、 Formula Rossa(インタミン)は240km/hになりました。 しかしドドンパの加速「わずか1.8秒で172km/h(1秒あたり95.556km/h)」は上記マシンを圧倒的に上回り、事実上の世界一だと思われますが、 正式なギネス記録として認定されていないのが残念です。
※TTDは「4秒で193.1km/h(1秒あたり48.275km/h)」、 Kingda Kaは「3.5秒で206km/h(1秒あたり58.857km/h)」、 ring°racerは「2.5秒で217km/h(1秒あたり86.8km/h)」、 Formula Rossaは「4秒で240km/h(1秒あたり60.0km/h)」。

ドドンパは当初、2001年7月22日オープン予定でしたが、「主要部品の7/100mm の狂い」対策のために遅延し、2001年12月21日に発進。おりしも厳冬期。 速度調整の難しさ故、垂直タワー上で停止したり逆走するトラブルが報告されています (104万回の運行で2回停止)。

ドドンパの発着駅は、2000年4月に営業終了したムーンサルト・スクランブルとスケートリンク跡地に建設されました。 同時に、ホテルからFUJIYAMA付近まで延びていた陸橋も撤去され、周囲の雰囲気も一変しました。 ムーンサルト・スクランブル跡地の大半は広場(アスファルト舗装のみ)で、 イベント会場(ゴーカート、スケートリンク、セグウェイチャレンジ)として利用されてきましたが、 2011年、ついに新大型コースター「高飛車」が登場することになりました。

駅舎にて
エントランスはフジヤマ搭乗口正面、加速レーン直下をくぐってアクセスできる。 かつては、ここまで列が伸びて5時間待ちになることもあったが、今ではその心配はなさそうだ。 この付近はガレージになっており、整備中の車両を見かけることもある。 エントランスから駅舎反対側に回りこむと、順番待ちスペースがある。 樹木に囲まれた、ひっそりとした場所だ。 この場所に列があると、1時間以上待ちだろうか。 駅舎に入っても、まだ列は続く。 駅舎の中はこんな感じ (下手な絵) まずはクリーム色のスロープ1往復。片道20mくらい。 雰囲気は単なる倉庫で、エアコン付きだが、効き具合は場所によってムラがある。 風通しもなく、不快度高し。 とにかく殺風景な場所なので、標語の掛け軸や、ドドンパ一家(ライドのデザインは、父、母、姉、赤ちゃんという設定)紹介など設置されたものの、待ち時間のつまらなさを解消するには至らない。 鳴り続ける洗脳音楽「どっ・どん・ぱっ!、どっ・どん・ぱっ!」は、Queen の We will rock you イントロを遅くしたようなもの。 そして、液晶ディスプレイの乗り撮り映像と注意事項(カメラ、携帯電話の持ち込みは、絶対にダメー、ロッカーに入れちゃえ〜)を繰り返し視聴する羽目になる。 BGM(ボサノバ風オリジナル曲)やムービー(主に富士QネタCM)が刷新され、多少はマシになったか。 待ち行列の進みは遅く、通常は約3分〜4分毎に、乗車人数分だけ列が進む。 全く進まないときは、トラブル発生と考えて良い。 こうなると整理券が配布され、運行再開の園内アナウンスを待つことになる(終日NGも覚悟のこと)。 スロープを抜けると緑の小部屋。安っぽい自動ドアを抜けると真っ赤なエリア。ホームに到着だ。 机に帳簿が置いてあり、スタッフの方が発射記録を取っているようだ。
やっと搭乗
ライドは 2人×4列の8人乗り。 「顔」の先頭車両を含めた5両が、ダンゴムシのように連結されている。 平日は2機稼動、休日は3機稼動が標準のようだ。 ドドンパファミリー「猛スピードの快楽に引きつる顔」のデザインは、オープン当初から賛否両論だったが、さすがにもう慣れたところか。 2007年春には新車両「速ッ」が追加された。これは「ドドンパ一家」とは構造が異なるらしい。 更に「風」「轟」「斬」が導入され、全車両がリプレイスされた。 降車ホーム側のロッカーに手荷物を入れて着席。 バケットシートには、シートベルトと、下半身固定用のハーネスがある。脛から腰までを保持する構造で、しっかり拘束されてしまう。一方、上半身は自由で、開放感あり。ただ、ヘッドレストの背が高いので、後列の視界はイマイチだ。 できれば最前列に乗りたいが、運任せになる。
発射!
スタート直後は暗いトンネルで、右90度に転回。 一直線に伸びるレールが見えてくる。 少しだけテンポの速い「どっ・どん・ぱっ!、どっ・どん・ぱっ!」と、エアチャージのためのノイズ、乗客のざわめきなど、色々な音が聞こえる。 かつてはジェットエンジンを思わせる「キーン!」という効果音もあったが、すでに廃止されている。 しばらく徐行で前進し、いったん停止。 頭上に2枚のディスプレイがあるが、これは「ヘッドレストに頭を付けて安全バーを握れ」との指示であり、厳守するべき。 ヘッドレストから頭を離していたり、前かがみになっていると、むち打ち症になるかもしれない。 万歳も肩を痛める危険がある。 この閉鎖空間でのインターバルは非常に長く、すさまじいまでの緊張感は、他のマシンでは決して味わうことができない。
Launch Time, Three Two One ... どどん(ぱぁ!) いきなり、「うっへぇーーーー!!」とシートにめり込む加速感。 空間が歪み、息する余裕も無い。 やはり「1.8秒で172km/h の加速」は、想像以上の凄まじさである。
172km/hで園内一周
トンネルを出る前に加速は終了。カクンと開放されるような感覚がある。そして惰性走行。 視界が開けると下り坂。「ゼロGフォール」と呼ばれるが、浮き具合は微妙なところ。 ここは猛烈なスピード感が全てである。 そして右バンクの大ターン。 半径が大きいので、通過には意外に時間がかかる。 バンク74度は真横並みだが、凄いGが掛かるとか、「落ちそう!」というスリルは希薄で、景色を楽しむ余裕も出てくる。 富士山が見えると最高だ。 オープン当時に比べて振動が出てきたものの、 まさに「風になり切る」爽快感は、何物にも代え難く、とにもかくにも「気持ち良い〜!」。
垂直タワー
トンネルを抜けると垂直タワーが現れる。 「うわっ」と登って「うわっ」と下る。タイミング的には、そんな感じだ。 垂直上昇に転じるプラスGと空の眺め。 頂上正面には観覧車とFUJIYAMA。 体は浮こうとするのに、固定された下半身に引っ張られ、 振り落とされるように垂直落下。 全てが一瞬のうちに終わる。 あまりリラックスしすぎると後頭部を打つので注意。
もう終わり
タワーを抜けると、左バンクひねりを経て、再び高架線に出る。 「ドドンパ最高〜!」なんて呑気なことを考えていると、巨大なカメラのモックが現れ、悲しきブレーキゾーン。 この先、急バンクのカーブが続くものの、徐行なので「もう終わっている」。 ホームの直前、スピーカーから、わーわーぱちぱち、と拍手が流れるが、終わったねぇ、というところ。

まとめ)
速度の世界記録を塗り替えることだけがコンセプトで、キャッチフレーズは「直球勝負」。 「ワールドブッチギリ」「ドドンパ」と来るネーミング・センスとライドデザインは、当初は賛否があったものの、今では「富士急センス」として受け入れられているようだ。 ちなみに「ドドンパ」は、1960年代初頭に流行したダンス音楽(「東京ドドンパ娘」など)。 しかし実際は、コミック「ドラボンボール」に登場する桃白白(タオパイパイ)なるキャラクターの必殺技「どどん波」のイメージに近い。

流線型ライド
ゴムタイヤを採用しているせいか、乗り心地は非常に滑らかで快適。スピードの低下は早いとされる。 ただし開業から時間が経過して、ガタつきが出たかもしれない。 乗車位置はなんと言っても最前列。ドドンパの魅力をフルに味わえるのは、ここだけだ。 視界の良さと圧倒的なスピード感、ものすごい風圧。どれをとっても最上級である。
垂直タワー
タワー上部は鋭角ピークであり、ここの通過がスムーズではない。 体を打ったり、ハーネスで圧迫された太ももが痛かったりする。 上昇部分のブレーキが、速度調整の難しさを物語っている。 見た目のインパクトに反して、出来の悪いコースかもしれない。 それでもHypersonic XLCに見られる尖ったピークに比べると、かなり緩やか(左右対称)になっており、改善が図られていると思う。
1日あたりの搭乗可能人数
仮に3機稼動で5分毎、9:00〜17:00とすると、満員乗車フル稼働で(8x3)x60/5x8≒2300人/日。2機稼動で4分毎、9:00〜17:00とすると、同様に(8x2)x60/4x8≒1900人/日。条件によっては「1日1000人以下」になり得るので、できる限りオープン直後の早い時間帯に乗ることが鉄則です。効率を上げため、できる限り運行台数を増やしてほしいところですが、乗客の皆様も、一人でも多くの方が楽しめるよう、速やかな乗降を心がけてください。 また少しでも効率を上げるため、シングルレーンのような、空席ゼロの運行システムを検討願いたいと思います。
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観覧車から垂直タワーを見下ろす。金網が邪魔で、うまく撮れない! 出口のショップで、ひっそりと配られていました。 少々(かなり)傷んでます。
観覧車から
認定証
園内MAPより抜粋

dodonpa DATA
項目 備考
コース全長 1189 m
最高時速 172 km/h 僅か1.8秒で最高速度に達する、驚異の加速。
最高地上高度 約52 m 垂直タワー頂上部。
最大落差 N/A m
最大斜度 90 度 垂直タワーの上り下り。
最大バンク角度 74 度 大半径カーブにて。
回転数 0
最大G 4.25 G 垂直タワーの突入は一瞬なので、数字ほどは効かない。
最大マイナスG -1.25 G 垂直タワーの頂上通過時。
運転時間 約1分 実質30秒ほどであり、待ち時間に比べると一瞬で終わる。
乗車定員 8 人 2名×4両
設計・施工 S&S Power
※データはrcdbおよびオフィシャルサイトを参考にしました。

乗車制限: 身長130cm 〜 年齢10歳 〜
(詳細および最新情報は、オフィシャルサイトまたは現地にてご確認下さい。)

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