Tangerine Dream
[末尾]


Stratosfear (1976)

フローゼ・フランケ・バウマン体制での至高の一枚。 発売当時はマスコミの評判も良く、NHK FMではアルバム丸ごと数回オンエアされる程だった。 従来に比べてコンパクトな楽曲になったが、凝縮された構成になり、シンフォニックでさえもある。 本アルバムの収録曲は、アレンジの変更なしで、そのままライブ演奏できると言われていた。 ギター、プルート、ピアノ、ハーモニカ?などが使用され、アコースティックな響きが目立っている。

Virgin 7243 8 40065 25 - total time : 35.20


  1. Stratosfear 10.37
  2. Big Sleep In Search Of Hades 4.28
  3. 3am At The Border Of The Marsh From Okefenokee 8.49
  4. Invisible Limits 11.24

Chris Franke : Moog synth, organ, percussion, loop mellotron, harpsichord
Edgar Froese : Mellotron, moog synth, 12 and 6 string guitars, grand piano, bass guitar, mouth organ
Peter Baumann : Moog synth, project electronic rhythm computer, fender electric piano, mellotron

曲名は特殊な言葉や固有名詞が目立ち、標題音楽的な趣向あり。

#1 Stratosfear(成層圏)
タイトルはドイツ語で成層圏を意味する「Stratosphäre」から取られている。 綴りの後半は英語のfear(恐怖)を掛け合わせたとも言われる。 余談ながら、カナダのスカイダイビング・チームが、これを名乗っている。 ギターの導入部から、印象的な主題のアップテンポなビートに引き継がれる。 この時期のタンジェリンにしてはロック的なサウンドだ。 エンディングの消え入るようなギターが、寂しさをそそる。

#2 Big Sleep In Search Of Hades(ハーデスを求めた大きい睡眠)
ハーデスはギリシャ神話におけるオリンポス十二神のひとり。 「Sleep」には永眠の意味もあるが、雰囲気は違うと思う。 曲はギターとフルートで綴る叙情的な小品。 途中で少しばかり気の利いた展開もありますが、フェイドアウトで終了。 旧アナログA面は、ここで終了。量的に、ちょっと物足りなかった。

#3 3am At The Border Of The Marsh From Okefenokee(オーキフェノーキー湿地からの沼地の縁の午前3時)
Okefenokeeはアメリカ南部、フロリダの湿地帯。食虫植物の固有種などで知られる。 カントリー風のハーモニカ、洪水のようなストリングス音など聴き所も多く、間違いなく本作のベストトラックであると思います。 見事なシーケンスの絡み合いと、空ろなフルートが絶品。

#4 Invisible Limits(見えない限界)
本作ではもっとも変化に富んだトラック。 スローな導入部から、シーケンサに絡む起伏のあるギターソロ、効果音から静寂に転じて、アコースティック・ピアノの小曲に引き継がれて終了です。



a) early released version
a) early released version 裏

図は初期版ジャケット。 見開きには「逆光に映える水浸しの広大な大地」の写真が掲載されていたが、 CDではいまだ復刻されていない。


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