Peter Baumann
Romance '76 (1976)

Virgin CDV 2069 - total time 33:00

  1. Bicentennial Presentation 4:52
  2. Romance 6:09
  3. Phase By Phase 7:41
  4. Meadow Of Infinity (Part 1) 3:48
  5. The Glass Bridge 3:45
  6. Meadow Of Infinity (Part 2) 6:45

『鉄板のソロ作品』

1976年7月から8月にかけて制作された、ピーター・バウマンのソロ1作目。 同時期のタンジェリン・ドリームのアルバム Stratosfear に通じる名盤である。

前半の3曲(旧Side A)は、音数を極限まで絞り込んだ、初期エレクトロ・ポップ作品。 美しくも陰りある旋律の、味わい深いアンビエントでもある。 都会的に洗練された音作りながら、月夜の田園地帯みたいな寂寥感がある。 音と音の「間」に存在する「空気感」は、何者か怪異が潜んでいそうなスリルさえ感じられる。

オープニング[200年祭の発表]はバウマンのソロ作品を代表する名曲。 クールな主題メロディが耳に残る。中間部で一度だけ聞こえる笑い声も、地味にインパクトあり。 [ロマンス]はタイトルどおり、星空を思わせるような軽快なシーケンスが光っている。 再びシリアスムードの[段階までの段階]は、重厚な鐘の音が鳴り響き、消え入るように終わっていく。

後半の3曲(旧Side B)[無限の草原 / ガラスの橋]は、ストリングス隊、ティンパニ、コーラス隊をフィーチャーした、現代音楽寄りの組曲。 シリアスな旋律と電子効果音を組み合わせた、アイディアの断片で構成されている。 ちょうどデビッド・ベッドフォードの Star's End(一部しか聴いてないが)のようなイメージか。 時折り現れる、無音に近い静寂も、緊張感を高めている。 終盤はメロトロンによるリフレインが迫ってくるが、やはり消え入るように終わっていく。 もう少し演奏時間が長くても良かったかな、と思った。
Conductor - H. Baumann
Orchestra - Munich Philharmonic Orchestra

大胆発言、許されるならば、同時期のエドガー・フローゼのソロ作よりも完成度が高いです。


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