Tangerine Dream
[末尾]


Miracle Mile (1989)

Original Soundtrack From The Hemdale Motion Picture
Private Music からの3作目は映画のサウンドトラック。 映画については詳細不明だが「米国のある都市に向けて発射されるミサイルを防ぐ」という内容らしい。 日本では無名の作品だが、やはりB級映画と捉えてよさそうだ。 演奏内容は、80年代中期を思わせる秀逸なシーケンスが多用されている。

Private Music 2047-2-P - total time : 41.35


  1. Teetering Scales 3.39
  2. One For The Books 3.04
  3. After The Call 5.11
  4. On The Spur Of The Moment 3.00
  5. All Of A Dither 3.24
  6. Final Statement 3.14
  7. In Julie's Eyes 3.15
  8. Running Out Of Time 3.30
  9. If It's All Over 4.34
  10. People In The News 5.10
  11. Museum Walk 3.12

補足記事

冒頭から速いシーケンス(どちらかというとシンセベース)が疾走し、1分あまり経過してから主題が現れる。 緊張感あふれるミニマルなオープニングに、往時のタンジェリン・ドリーム復活と歓喜してみたりする。

#2はシンプルなリフレインを軸に構成される、哀愁ミニマル。 #3は電子音を使用した高速パーカッションとドラムマシンがバトルするミニマル作品。 #4はストリングス・シンセ系のアンビエント。後半は弦楽みたいにジャン・ジャンと入ります。 #5は複雑なシンセベース・シーケンスが絡み合う、やはりミニマルな作品。 #6は緊張感のあるノンビート・シンセ。シンプルなリフレインのバックで、喜多郎風のサウンドエフェクトがかすかに聞こえる。 エンディングのストリングシンセのコード進行が印象的。 #7は変態的な太鼓がドン・・ドン・・鳴って始まるミニマルだが、いつの間にか#6のエンディングと同じになっている。 #8はLogosの一節を思わせるシーケンス。スティーブ・ライヒのマリンバ系っぽい音です。 #9は#4をベースにしたストリングス・シンセ系のアンビエント。弦楽なしで、より安らかなイメージです。 #10は#3をベースにした本作の集大成ともいうべきトラック。 壮絶なシーケンスのバトルはライブアルバムPolandを彷彿とさせられます。 だんだん静まる一方で緊張感を高めていきますが、そのまま終わってしまうのが惜しい。 #11はストリングス・シンセ系のアンビエント。どうってことないエピローグです。

発売から時間が経ってもTV報道番組のBGMで使われる作品。 唯一の不満は、各曲の尺の短さ。 しばらくすると、いつの間にかフェイドアウトというパターン。 大作指向は無しということで、割り切って聴きましょう。



裏表紙
見開き


<−前へ.. [先頭] ..次へ−>

EXIT