Edgar Froese
Epsilon in Malaysian Pale (1975)

Virgin CDV 2040 - total time 33:27

  1. Epsilon in Malaysian Pale 16:28
  2. Maroubra Bay 16:59

エドガー・フローゼのソロ2作目。 フローゼ・フランケ・バウマン トリオによるTangerine Dreamの脂の乗りきった時期、 アルバムRubyconとRicochetの間に録音された。 邦題は「青ざめた虚像」だったと記憶しているが、"Pale"は「境界」との意味もあるようだ。 2曲目のタイトルは、オーストラリア東部海岸(シドニー付近)の地名に関係する。

RubyconとRicochetはどちらも傑作アルバムで、見事な曲構成やスピード感が「売り」であったが、本作はそれらに比べると、良い意味で、とてもユルい。 フローゼのソロ作品でも、最も緩やかな作品であろう。 ベールの掛かったようなサウンドが、漂うように流れるのみ。 怪しげな生録サウンド(鳥か動物の鳴き声に鉄道の音?)と、メロトロンによるストリングスと、翳りのあるフルート。 そしてシンプルなシーケンス。 このシーケンスは名曲 Betrayal (Sorcerer O.S.T.) の元ネタっぽく思える。 全編を通じて気だるく美しいサウンドに、身を任せるのみ。 前作の無機的なサウンドに比べて、本作では生き物の息吹とか湿り気のある森林風景とか、想像力を描きたててくれる。 ただ、すごく冷涼との指摘もあったが、確かにそう思う。 全体の展開はRubyconにやや似ており、どちらの曲も同じような印象だが、2曲目は明朗なブラス系シンセがアクセントになっている。

このアルバムは、国内盤LPにおいて「逆回転」バージョンがあるとされている。 不良品扱いで回収・交換されたようだが、「逆回転」バージョンは本編に勝るとも劣らない出来といわれ、伝説と化している。 「逆回転」で聴くだけなら簡単に出来るので試してみた。 うむ、これは素晴らしい。作品としても成立している。 前作のラストシーンもリバース音だったことから、違和感もない。 本編以上のインパクトであることに違いない。



通常CD版
Edgar W Forese版



見開き(画質低下処理あり)

EastgateレーベルのWフローゼ版(コレクター向け)に注意。 ジャケットデザインはオリジナルを意識したものである。 画像を見る限りでは、似て非なるもの(植物の種類が異なる?)であるが、くれぐれもお買い間違いのないよう。


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