Tangerine Dream
Atem (1973)

Castle EMS CD 348 - total time 41:37


  1. Atem 20:27
  2. Fauni-Gena 10:47
  3. Circulation Of Events 5:52
  4. Wahn 4:29

Edgar Froese / Chris Franke / Peter Baumann
フローゼ・フランケ・バウマン体制での2作目。 一部のトラックでは、再びドラムスを使用。 前作のような曖昧で浮遊感あるサウンドは後退し、明快な音像を楽しむことができる。 実験的であると同時に、ドラマティックでもある。

#1 Atem(息/呼吸)
ごぉーっという効果音に荘厳なメロトロンのメロディー、呪術的な太鼓が鳴り響く。 なんだか怪しいカルト集団の儀式のような雰囲気で。 曲はテンポアップ、ヒートアップしていき、ノイズの嵐を伴ってエクスタシーの極致に達する。 6:05、何かが壊れるような音を伴い、裏世界に突き抜けたかのように、暗転。 オルガンの不協和音が静かに流れ、時折シンセサイザによる効果音も重なる。 時間が止まったかのような、静謐な世界。 10分を過ぎたあたりで緩やかなビートが加わり、緊張感が高まる。 終盤、何かが起きそうで起こらないまま終了となる。

#2 Fauni-Gena(動物相?の頬部)
タイトルはローマ神話に関する人名(Amnus Faunigena, King of Latium)のようだが、詳細不明。 熱帯のジャングルを思わせる鳥のさえずりや獣の声。 そしてメロトロンによるリフレインと、暗く沈んだフルートが空ろな旋律を反復する。 月明かりと暗闇のような、妖しさ全開のサウンドに、心地よい眠りに誘われる。 終盤、短いながら複雑なシンセサイザ・リズム(アップテンポな単音シンセベース群)が聴ける。

#3 Circulation Of Events(出来事の循環)
トーンクラスターの手法を用いたらしい、分厚い持続音です。 鳥の声やシーケンスも聞こえます。

#4 Wahn(妄想/思い違い)
人声による「わおっ!」「うおりゃぁぁっ!」「とりゃーっ!」って掛け声が威勢良い、企画モノ的短編。 後半はメロトロンとドラムスの合奏になります。



A) 裏表紙
B) 見開き



C) Jive Electro版
D) Castle版

Jive Electroからの初期版は赤色のジャケットだった。 Castle版(Faithfully Restored Artwork)は、例のごとくコントラストが強すぎて、トリミングも不適切。 そしてAlpha Centauri同様、どこも「表紙」ばかりが並ぶ。 アートワークにこだわるならば、国内盤紙ジャケットをお薦めする。 ジャケット表紙の幼児はジェローム。


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