音魂師 宗野晴彦
Succubus♀サキュバス♂ (2005/2007)

Views Record 自主制作 - total time : 約69分


  1. Act.1   五分後の世界 † 淫魔降臨 † 5.46
  2. Act.2   Succubus † 淫魔 Vir † 5.11
  3. Act.3  淫夢を彷徨いて † 禁断の愛 † 4.30
  4. Act.4  淫獣の宴 †サキュバス&インキュバス† 6.36
  5. Act.5  Tribal Sex † 淫なる儀式 † 8.09
  6. Act.6   快楽の果てに †新世界への旅立ち† 6.46
  7. Act.7   Endles † 聖淫一体 † 6.53
  8. Act.8  Succubus ♀ † SM Vir † 12.09
  9. Act.9  Succubus ♂ † インキュバスVir † 7.20
  10. Act.10 Another Endles もうひとつのEndles 6.35

前作「魂の旅人」に収録され、その別バージョンがいくつかネット公開されていた"Succubus"と、 新曲として公開された「淫獣の宴」をベースに、7章の組曲が制作されました。 この音源もネット公開され、さらに3曲を加えてフルアルバムとしてリリースされました。 リリースは2005年ですが、ここに掲載するアイテムは、 リマスター&ボーナストラック差し替えを行った、2007年バージョンになります。

テクノ、オルタネイティブ、ブレークビーツ、エスニックなど、あらゆる要素をミックスし、 サウンドコラージュとしても楽しめる、変化に富んだ作品です。 前作と同じく人声も多く使われていますが、あえぎ声や、ちょっと下品な笑い声などが目立っています。 その点では、Princeのアルバムlovesexyよりも格段に多いようです。

インパクト絶大なトラックは、やはり「淫獣の宴」。 よじれ曲がるようなストリングスに笑い声、 レゲエ調のグラウンドビートにフラメンコ風アコースティック・ギター。 官能的で猥雑な、ゆがんだ音空間を体験できます。

そしてAct4から7にかけては、アルバムのクライマックスを形成するようなドライブ感を堪能できます。 適切な例えではないかもしれませんが、CAN / Soon Over Babaluma のChain Reaction みたいなスリルを感じます。

ネット公開版はPC(Winamp ver5)で再生すると、全曲ほとんど繋がって聞こえましたが、 アルバムでは若干の曲間あり、ノンストップ長編ではなく、独立した楽曲として意図されているようです。

そして新曲のサキュバス SM Ver。12分にわたるロングバージョンですが、これには驚きました。 最初は通常のサキュバスと同じ展開ですが、その先には奇想天外なアレンジの新楽章が用意され、 予想外の展開にクラクラしました。

ラストのAnother Endlesは、アコースティックギターが全面フィーチャーされた逸品。 宗野氏のギターをストレートに味わうことができる貴重なトラックです。

前作よりもタイトにまとめられた傑作アルバム。 リマスター効果は128kbps MP3との比較なので正確には評価できませんが、 中低域の美しさやビートのアタック音のクリアさなど、明らかな音質向上が確認できます。 よってファイルを所有していても、買いなおす価値は十分にあります。 最高に魅力的なボーナストラックもあり、是非入手して聴いてみてください。

参考:サキュバスについて(Wikipediaから引用)
夢魔のうち男性型のインキュバス(Incubus:インクブスとも)は睡眠中の女性を襲い、子を孕ませるとされる。女性型の夢魔は、サキュバス(succubus:サッカバス、サッキュバス、スクブスとも)といい、こちらはやはり睡眠中の男性を襲い、誘惑して精を奪うとされる。どちらも、襲われる人にとっての理想の異性像で現れるという(必然的に相手と性交したくてたまらなくなる)。それぞれラテン語の「のしかかる(incubo)」、「下に寝る(succubo)」に由来する。
少年漫画の題材としても使われてましたね。

「五分後の世界」は村上 龍氏の小説と同じタイトルですが、小説との関連性は不明です。 小説は、第2次世界大戦後、異なる運命をたどった日本の「パラレルワールド」(時刻が5分進んでいる)を描いたもの。 その異様な舞台設定については、確かに共通するものを感じます。


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