Grand Funk Railroad
On Time (1969)
グランド・ファンク・レイルロード登場

Capitol - total time 63:18

  1. Are You Ready 3:28
  2. Anybody's Answer 5:17
  3. Time Machine 3:45
  4. High On A Horse 2:56
  5. T.N.U.C. 8:42
  6. Into The Sun 6:29
  7. Heartbreaker 6:35
  8. Call Yourself A Man 3:05
  9. Can't Be Too Long 6:34
  10. Ups And Downs 5:10
  11. bonus tracks :
    High On A Horse (original version) 4:25
  12. Heartbreaker (original version) 6:52

グランド・ファンク・レイルロード(GFR)は、管理人がプログレに傾倒し始める直前に、好んで聴いていたグループの一つである。 久しぶりに聴き返してみる機会があり、今聴いてもかなりイケてるな!と思ったので、取り上げてみることにした。 紹介にあたって、プログレッシブ・ロック・ファンとしての嗜好が前面に出てしまう点、ご容赦いただきたい。 グループ結成までの経緯、および結成当時の伝説的エピソードなどは、他サイトにて詳しいので、ここでは触れません。

GFRの特徴は、骨太なアレンジと音創り、そして意外性を持った曲構成と思う。 曲構成はシンフォ系とまでは言えないが、複数曲を組み合わせたような展開が多く見られる。 プログレファンとしては、やはりその種の長尺曲に注目してしまうところである。

このアルバムはミックス(音の定位)が極端で、 ドラムが左、ギターが右で、ベースとボーカルが中央付近。 これを左右のスピーカーで空気中でミックスさせることになる。 スコン!スコン!と抜けるようなドラムス、変幻自在なギター、中央に鎮座する重いベース、 そしてマーク・ファーナーのかん高いボーカルで、ほぼ全編通している。 なので、左チャンネルだけ聴いていると、まんまドラムンベースになる。 参考までにビートルズの作品でも、このようなミックスが聴ける。

#1は高速直線的なオープニングナンバーで、当時のライブでも度々演じれられている。 終盤のブレークビーツの応酬がたまらない。やはりハードロックファン向けですな、これは。 #2は隠れた名曲。 イントロとエンディングの3拍子ギター、前半のアップテンポな主題、緩衝楽章を経て、後半は重厚なアダージョ?になっている。 ヘヴィなギター音が左右に飛ぶ演出あり、壮大な逸品である。 #3も、イントロとエンディングの変態ギターにインパクトあり。中間部はブルース。#4もハードなブルース。

#5のT.N.U.C. は前半のハイライト。 ハードロックというよりも高速ブレークビーツで、そのままドラムンベース化できそうなダンスナンバー。 続いて曲の大半を占めるドラムソロが始まる。 しかもドラム音はミックスによって左側からしか聴こえず、右側はかすかなエコーが流れているだけ。 構成もミックスも大胆である。 筆者はこの曲で初めて「ドラムソロ」を聴いた(ただし別アルバムのライブ録音)。 「一体何やってるんだ、これ?」というのが第1印象だった。 当時はタイトルの意味が判らず気になっていたが、ネットで解決。 略語ではなく逆スペルなのね。

「GFRでいちばん好きな曲は?」と問われれば、まちがいなく#6のInto The Sun と答えるだろう。 この曲は典型的な「2曲組み合わせ(ハイブリッド)」型作品。 序盤の2分少々のインスト(リリカルなリフレインの4ビート系)と、急加速する本編。 歌メロもきれいだし、抑え気味でファンキーな間奏も格好良い。 でもやっぱりギターのカッティングかな。 カチャカチャカチャカチャ....ってヤツ。 最後はギターがアブラゼミのように鳴きながら終了。

#7のHeartbreaker 初期を代表するも名曲。 英語苦手でも、切ない歌詞なんだなぁということくらいは判る。 ブルース・ワルツ系ながら、ラストのコーラスはエイトビートで加速するところがドラマチックだ。 ハウリングしまくってるし。 以降はメジャーではないがらも、味のある曲が続く。 #8は不安定なメロディとアンサンブルがスリリングなブレークビーツ系。 #9を死をテーマにした重いシンフォ系。 #10は「2曲組み合わせ」型の明朗なナンバーで、途中で"row row row you boat"が出てくる。

ボーナストラックの #11はイントロを何度もやり直して1分後に始まるロングバージョン。 #12もイントロが数小節拡張され、鈴も加わっている。ライブでは、このアレンジでプレイされることもある。 どちらも普通の定位でミックスされ、音質も明瞭になっている。

Mark Farner: vo,g
Don Brewer: ds
Mel Schacher: b
Produce: Terry Knight


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