舟沢虫雄
月化粧 (2002)

自主制作 MH-R202 - total time : 65.12


  1. 板の間 (on the old wooden floor) 2.23
  2. 雲 I (Cloud I) 14.23
  3. 月化粧 (tsukigesyo) 19.35
  4. AC 7.45
  5. 雲 II (Cloud II) 18.01
  6. 板の間(再)(on the old wooden floor again) 2.28

蝉丸氏のソロ舞踏公演「月化粧」 (2003年1月18〜19日、東京中野テルプシコール) のオリジナル・サウンドトラック。 収録曲順は、ほぼ実演どおりだそうですが、 実際は「AC」と5「雲 II」との間に「ここで待っていた」(CD「蝉丸の為の音楽」に収録)という曲が挿入されました。

ほぼ実演どおりの収録であることから、コンピレーション形式の従来作に比べて、 作品全体の流れが明示的になりました。 曲名から、前後対称的な円環構造になっていることが判ります。

最初と最後の「板の間」は、開演前と終演後に流された作品で、もともとは38分の長編作品とのこと。 清らかに流れる無調のパーカッションと、自然音のコラージュ。 空間を通り抜ける風のような、究極のアンビエントと思います。 完全版のリリース希望。

続く「雲」は、優しいフレーズが暖かく包み込むように流れていきます。 しかし、後半のバージョンII は重低音によるダーク・アンビエントなアレンジで、 災いの前触れのような怖ろしさを感じます。

タイトル曲の「月化粧」は、その言葉の持つイメージどおりの、透明感あるアンビエント。 電子音とパーカッションで織り成す、秋の夜長にぴったりな作品。 ここで折り返し点となりますが、続く「AC」で流れが大きく変わります。

警報機の音で始まり、陰りのあるピアノソロ、そして捻じ曲がるようなノイズのコラージュ。 抑圧された心の底から聞こえる悲鳴のような、寒々とした戦慄が走る。 逃げても逃げても、決して逃れることが出来ない運命であり、決して耳を塞いではならない、みたいな。 タイトルは「アダプティド・チルドレン」または「アダルト・チルドレン」を意味するそうです。

この作品は、CD-Rでのリリースです。



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