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Damenbart
Impressionen '71 (1971/1989)

total time 59:25


  1. Innovative Schwingungen (13:39)
  2. Blumen Im Haar (7:02)
  3. Bewusstseinserweiterung (7:30)
  4. Marihuana Brothers (9:15)
  5. Ich Bin Der Wind (3:05)
  6. Space Invocation (2:36)
  7. Bring Uns Den Frieden (7:49)
  8. Baum Der Erkenntnis (8:29)

弊サイトの掲示板書き込み(注)で、Damenbart というユニットの存在を知ったが、 当時はGoogle等で検索しても、何も情報を得られなかった。 現在では、Prog Archives.comだけでなくDiscogs.comなどはもちろん、My Spaceのオフィシャルアカウントなどで、その概要を知ることができる。 (注)書き込み主や時期を特定するため、データを確認したが、見つからず。 スパム攻撃対策ための対応ミスにより、一部書き込みが消えてしまったが、それに含まれていた可能性が高い。

唯一のフルアルバムである本作は1971年に録音されるものの、リリースされなかった。 ユニット創設者が1987年にスペインでマスターテープを発見、 それが1989年の初リリース(なぜかアナログLPのみ)につなっがった。 CD化は更に大幅遅れで2003年。 DOMというレーベルからリリースされているが、あまり出回っていない模様。 トラック5-8はCD化時に追加されたものである。

ユニット名は(女性の)顔にかかる髪を意味する。 サウンドは「1971年録音に手を加えていない」という前提で、驚愕に値する。 当時のKrautrock の名作群に比べて、10年進んでいると思ってよい。 音楽性は当時のサイケデリックさそのものだが、音の処理については、極めて洗練されたものと感じる。 サイケデリックというよりも、インダストリアルと言ったほうが、しっくりくるだろう。 混沌とした音塊ではなく、明瞭な音群(音質もエクセレント)。 部分的には1990年代アンビエントテクノを連想することもある。 もしリアルタイムでリリースされていたら、ジャーマンロックの歴史に大きな影響を及ぼしたにちがいなく、惜しまれる限りである。

著者注釈:
本作には、Amon Düül の音源(例えば、drum things, アルバム Disaster から)が大量にサンプルされていることが判っている。 例えば#1の後半は、drum things のリズム隊をコラージュ(若干ピッチは変えている)したものになっている。 アルバム Disaster は1971年リリースだが、元ネタは1968年のセッション録音とされている。 本作の録音を1971年中に終わらせるのは、タイトなスケジュールながら、可能だったということになる。 他にもサンプルネタがありそうだが、筆者は確認できていない。 以下の紹介には、サンプルの件は記載していない。

#1 Innovative Schwingungen 革新的な振動
可愛らしい女性ヴォイスで「イノワティーブ・シュヴィングーン」を繰り返しながら、 重厚で透明感あるシンセ群が鳴り始める。 そしてドラムソロとドラが呪術的な雰囲気に。 スクラッチのような強烈な電子パーカッションでぶち切られて、 ハードなインダストリアル・サウンドに切り替わる。 再び呪術的なビート。そしてアンビエント・シンセサウンドの中に消えていく。 そのまま続けて始まるフレーズは1990年代のKlaus Schulze にソックリなのですが、如何でしょう。 最後に少しだけ出てくるドラムマシン的ビートも、1970年代初期のものとは思えないくらいだが、如何?

#2 Blumen Im Haar 髪の花
フルートと透明感あるシンセ群で織り成すアンビエント・サウンド。 呪術的なドラムソロとパーカッション、尺八のしゃくり音のようなフレーズなど出入りするが、 #1に比べると、ずっと内省的で綺麗なサイケデリック・アンビエントである。

#3 Bewusstseinserweiterung 心の拡大
アンビエントなコーラス隊から、 オルタネイティブ系のエイトビート。 そして#1の女性ヴォイスでドイツ語演説。 重厚なシンセ群で、浮遊感もたっぷり。

#4 Marihuana Brothers マリファナ兄弟
序盤から電子ノイズで、わざと歪ませたような耳障りな音が続く。 後半は幾分聴きやすくなるが、 エレキギターの音やノイズやKlaus Schulze っぽいサウンドが好き勝手に流れて、まるでカオスの楽園。 このアルバムでは、あまり良くない方かな、と思う。

#5-8 私は風-宇宙の祈り-我々に平和をください-実現の木
CDに追加収録されたセッション。 エレキギターやアコースティックギターのリフレインに導かれて、女声演説や男声スキャット、電子音響効果にパーカッションという構成で、本編と続けて聴いても違和感ない。 終盤の呪術ドラムが壮絶。

全般を通じて、きっちりしたアンサンブルを聴かせるシーンはほとんどなく、 各パート毎にリフレインやビートを自由に積み重ねていく構成。 リミックスやダブ的な手法が取られているようだ。

Erwin Bauer / Keyboards, Organ, Guitar
Bernd Barth / Keyboards, Vocals
Tina S / Vocals
※Prog Archives.comを参考にしました。


Damenbart
KARMA UND GNADE (1972)

total time 19min


  1. Karma & Gnade

2ndアルバムのために録音されたセッションだが、前半を録音し終わったところで、活動を停止した模様。 この作品はDOMから3inch CDとして2004年にリリースされたそうである。未聴。


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