Frank Zappa
[末尾]


Lumpy Gravy (1968)

ザッパ初のソロアルバム。アクの強いジャケットに輪をかけるような、珍奇で奇妙なストーリー仕立ての作品。傑作アルバム Uncle Meat への伏線と言えるかもしれない。

演奏時間は30分ちょっと。"We're Only In It For The Money" との 2in1 でCD化されたこともある。
[Track List]

videoarts music
VACK-1205

Track List : 31.43
  1. Lumpy Gravy Part 1 15.51
  2. Lumpy Gravy Part 2 15.52
[Listening Report]

CDでは2トラック構成になっているが、実質は短いセクションとナレーションが連続的に現れる形。ナレーションを除いて、全編インストゥルメンタル。

#1は短いナレーションに続いて、性急で調子っ外れなロックンロール。ザッパ節全開の楽しい曲。次第に遠ざかっていくと、ゆったりとしたジャズ風チェンバー。Uncle Meat を予感させるメロディが現れる。しばらくは聴きやすいが、断片的なサウンドコラージュ、カットアップされた演奏、テープ操作、ブタの鳴き声のような効果音、ピッチを速めた、せわしない超絶ジャズロックが、次々に繰り出される。後半は、ほとんど現代音楽。

#2は冒頭からセリフが延々と続き、なかなか音楽が出てこない。そして出てくる音は、やはり断片的なコラージュと現代音楽である。最後のジャズ・スタンダード風インスト Take Your Clothes Off は大好きだけど、演奏時間が短く、すぐに終わってしまうのが悲しい。この曲の別バージョンが、The Lost Episodes に収録された。

サウンドコラージュ系ザッパの歴史的な1枚目。Faust あたりを連想させる手法だが、難解さは希薄で、抱腹絶倒の楽しさがある。ヘンなモノがお好きな方に、お薦めします。



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