The Mothers Of Invention
[末尾]


Freak Out ! (1966)

マザーズ・オブ・インヴェンション名義の、記念すべきデビューアルバム。録音は1965年11月から。アナログでは、2枚組みの大作。

「フリークアウトとは直接的な環境や社会構造全体との自分の関わり合いを創造的に表現するために、時代遅れになった基準を抜け出すプロセスだ。」
[Track List]

Rykodisc
RCD 40062

Track List : 60.18
  1. Hungry Freaks, Daddy 3.28
  2. I Ain't Got No Heart 2.34
  3. Who Are The Brain Police ? 3.33
  4. Go Cry On Somebody Else's Shoulder 3.39
  5. Motherly Love 2.43
  6. How Could I Be Such A Fool 2.11
  7. Wowie Zowie 2.51
  8. You Didn't Try To Call Me 3.16
  9. Any Way The Wind Blows 2.54
  10. I'm Not Satisfied 2.39
  11. You're Probably Wondering Why I'm Here 3.37
  12. Trouble Every Day 5.50
  13. Help, I'm A Rock 8.38
  14. The Return Of The Son Of Monster Magnet 12.19
[Listening Report]

冒頭#1から、上質なポップ・ソング。そしてアルバム後半までは、演奏時間の長くない歌ものが続く。全般にロックというよりも、R&Bやドゥ・ワップ指向である。年代が年代だけに、それらしい雰囲気で親しみやすいのだが、よく聴くと、なかなか一筋縄ではいかないことが分かる。各曲、レビュー予定。

クライマックスは、やはりラストの#13, #14であると思う。本作を十分に味わうという意味では異論があるかもしれないが、プログレファンへのお薦めは、やはり終盤になりそうだ。この2曲は関連が深く、まとめて一つの作品として捉えることもできる。
#13は、タイトなロック・ワルツに乗って、正体不明の演説と呪術的なコーラスが繰り返される。2:00頃に数秒間だけ、アップテンポなリズムが挿入される。4:00を過ぎると、混沌としたリズムと合唱、「あはっ、うふっ、あはっ、うふっ(これが主題?)」、が現れたかと思うと、メロディ聴き取り不能なアカペラ・コーラス。これはマジで訳分からず、最高ですね。ジャズロック・ワルツが挿入されると、再びヘンテコなアカペラ・コーラス。コメディなのか現代音楽なのか、そしてスージー・クリームチーズへのインタビューへ引き継がれていく。ここから#14(怪物磁石の息子の帰還)。ドラムがブレークビーツを刻み、アパッチを叩き出しながら、発振音がグニョグニョ鳴り(この辺、Pete Namlookの音に近い)、加減速。叫び声や奇声、その他楽器や雑多な音が入り乱れる。まさにサイケデリックなトランス音楽。8:00を過ぎると、America is wondeful wonderful wondeful wonderful...コールが入り、テープのピッチを速めた声も加わり、「変態音楽」と化して、訳分からなくなってくる。カチカチとタップダンスが鳴って、クリームチーズ・コールがグチャグチャに絡み合い、ピアノがバタバタ鳴ってケラケラ言いながら終了。
音を聴く限りでは、Pink Floyd / Ummagumma 収録の Sysyphus や Several Species Of Small Furry Animals Gathered Together In A Cave And Grooving With A Pict は、明らかに本作に触発されたと思えるのだ。

Jacket Back

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