Tangerine Dream
[末尾]


The Seven Letters From Tibet (2000)

タンジェリン・ドリームのミレニアム作となったこのアルバムは、チベットを題材にしているが、エスニック風味はあまり無く、聴き手のイマジネーションで自由に解釈できるサウンドである。近作で主流だった音符の多いシーケンス、メロディ、ビートは鳴りを潜め、ゆったりと流れるアンビエント作になっている。ギターやホーンセクションも起用していない。かなり取り留めのない印象を受けるが、シンセ・サウンドをじっくり味わうような聴き方がお奨めと思う。
5曲目と7曲目については、なぜか2種類のタイトル・クレジットがあり、見開きにはそれぞれ次のようになっている。 "The Long Distance Blue" "The Purple Of Last Curtain"

[Track List]

TDI Music
TDI CD 029

Letters : 49.35
  1. The Red Blood Connection 4.49
  2. The Orange Breath 6.15
  3. The Golden Heart 5.48
  4. The Green Land 7.28
  5. The Blue Pearl 14.08
  6. The Indigo Clouds 7.07
  7. The Purple Of All Curtains 3.58
produced by Edgar Froese
recorded at Eastgate Studios Berlin
composed and performed by Edgar and Jerome Froese
cover design by Edgar Froese

[Listening Report]

一聴すると、Pete NamlookのSilenceに近い印象を受ける。ただSilenceが、リスナーを突き放すような硬派な作風であるのに対して、本作では幾分イージーな節回しが使われており、やや生ぬるく聞こえてしまうのは否めない。#1は、リアルで重厚なストリングス・シンセが聴き物。#2はエレピ系シンセの低速フレーズを基本にした曲(やや退屈)。#3は個人的にはベスト・トラックと思う、ゆったり系ミニマル。シンセ音が深いです。#4は、#2と同じような雰囲気。#5は明確な主題メロディを持たず、シンセ音やフレーズの重なりが主体。#6ではエスニックなパーカッションが少しだけ聴ける。アルバム全体を通して聴いても、これといったクライマックスはない。

Jacket Back Jacket Inner

ジャケットはエドガー本人によるものだが、クラゲのネタは、姫神の千年回廊とダブっている。


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EXIT