Prince
The Rainbow Children (Autumn 2001)

NPG Records / Red Line - total time 69:52


  1. rainbow children 10.03
  2. muse 2 the pharaoh 4.21
  3. digital garden 4.06
  4. the work pt.1 4.28
  5. everywhere 2.55
  6. the sensual everafter 2.57
  7. mellow 4.24
  8. 1+1+1 is 3 5.17
  9. deconstruction 1.59
  10. wedding feast 0.54
  11. she loves me 4 me 2.49
  12. family name 8.17
  13. the everlasting now 8.18
  14. last december 7.59
  15. 0.04
  16. 0.04
  17. 0.04
  18. 0.04
  19. 0.04
  20. 0.06
  21. 0.38

音読不能な「記号」からPrince名義に戻ってリリースされた、最初のアルバム。 このアルバムはNPGMC会員向に事前ネット配信され、追って一般のレコードショップにお目見えする。 ネット環境を持たないファンにとっては、突然のリリースだったに違いない。 サウンドは、アコースティックな響きを重視したジャズ・ファンクで、アルバム1枚通してのトータルコンセプト。 いわゆるプログレッシブ・ロックに多く見られるトータルアルバムで、アルバム全体で1曲と思えるほどの、見事な展開になっている。 コンセプト(歌詞)は宗教色が強い。和訳集を読んでみると、ちょっと入って行けない雰囲気だ。 幸い英語が分からないので、あまり深く考えず、純粋に音楽として楽しんでいる。

ピッチを遅くした演説(プリンスの声と思われる)がモソモソ鳴って、#1がスタート。 フォービートのジャジーなタイトルナンバー。 イントロが1分くらい続くが、モゾモゾと演説が続いている。 Just Like The Sun, The Rainbow Children Rize...の印象的なリフが始まり、クールなギターソロを絡めつつ、盛り上がっていく。 ファルセット・ボイスを中心に、時折カミール声も聞こえてくる、アルバムの代表曲。 10分の大作だが、実質7分くらいで一旦終了し、翳りのあるインストパートが続いている。

#2は表向きは地味ながら、ファルセット・コーラス隊の音場形成が絶妙で、とても味わい深い。 まさしくプリンスのサウンド・マジックといった趣き。 ファラオとクイーンがどうのこうのと歌われ、やや陳腐かなぁ? 妖しげなブレイクを挟んで、#3へ。 エスニックなビートと哀愁感のあるメロディ。 そしてトリッキーな音声処理とヘヴィなギターソロ。 例の演説を経て、そのまま次へ。

#4はシングルカットされたジャズファンク・ナンバー。 Part1とのことだが、NPGMCで公開された別バージョンほか、色々なバージョンがあるらしい。 終了後、ファンタジックな小曲につながる展開(銃声のような音がするけど、これは#5のイントロですね)。 美しい女声ボーカルが現れると、#5。これも躍動的な佳曲である。 終盤、テンポを落とし、モコモコ演説へ。 #6はサンバを基調とした、ドラマティックなインスト・ナンバー。 伸びやかなギターで、爽やかに盛り上がる。 #7はタイトルどおり、落ち着いた渋目のジャズファンク。 #8はエイトビート鋭く切れ込む、いかにもプリンスらしいナンバー。 十八番のビブラート・シンセと倍速ギターが、びゅんびゅん鳴ってます。 あのシンセ音は Lady Cab Driver を連想し、嬉しくなってしまう。

#9は間奏曲のようなもの。セグエみたいなものでしょう。 #10は地味なソロボーカルで始まるが(魔王ですかね?)、途中から某クラシック曲を連想するコーラス隊。 目の覚めるようなユニークさ。 そして#11は「癒し系」バラード。美しいメロディと、切ないボーカルで、アルバムは折り返し点を迎える。

#12からはアルバムの山場に向けて、比較的長尺な曲が続く。 #12は最初の3分がイントロ+演説の、淡々としたファンク・ナンバー。 もちろんシングルカット出来そうなくらい?覚えやすいメロディだが、後半に向けてうねりのある展開を見せる。 7分5秒に有名な空耳「おーい鬼太郎、働け」あり。 アジテーションの演説で始まる #13はライブ終盤の盛り上げを模したような、生々しい(荒っぽい)ファンク。 音量が大きいだけで、かえって退屈な気がしないでもないが、中盤にクールなラテン調ギターソロが挿入され、飽きさせない構成にはなっている。 歓声が静まり、しんみりとしたギターに導かれ、ハイライト#14が始まる。 タイトルは「君の人生最後の12月を迎えるなら」という意味合いながら、力強く希望に満ちたナンバー。 変化に富んだ間奏部分は、まさにシンフォ。 ラストは街のざわめき?にコーラスパートが再登場、余韻を残しながらループし、消えていく。

#15-#20は、無音。#21は、先のループが再びフェドインして終了。


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