Extended Versions 1985
Prince and the Revolution

アルバム「Around the world in a day」にて発表されたエクステンデッド・バージョンを紹介します。 優れたバージョン満載であるにもかかわらず、全て未CD化。 2002年秋、フランス盤コンピレーションCD Minneapolis Funk にてAmerica Extended Version が収録され、 12インチ愛好家の間で話題になったが、後に盤起こしであることが判明。 アナログ盤かブートCDで聴くしかない状況に変化なし。

Paisley Park | Raspberry Bellet | She's Always In My Hair | Pop Life UK | pop Life US | Hello | America | Girl | 末尾


Paisley Park (May '85)

UK release only. アメリカでは歌詞が政治的とのことで、シングルカットされなかった。 このバージョンは純粋なリミックスと思われる。 波の音、カモメの鳴き声、鐘の音などが追加され、イントロのディストーション・ギター・ソロ(追加パート)が圧巻だ。 編集により演奏時間を延長したらしい部分もあるが、特に気になるものではない。 ラストはフェイドアウトしながら、効果音が余韻を残す。

6:45
未CD化

Raspberry Bellet (June 19, '85)

カラフルなサウンドにシャープなビート、中近東なストリングス。 全米第2位を記録したヒットシングルだが、ちょっとエッチで能天気な歌詞のせいか、イギリスではあまりウケなかったとされている。 この曲のビデオクリップはアルバムバージョンに比べ、イントロが長くなっているが、こちらが完全版だろう。 この12inchは、ビデオ版に対して、エンディングを追加したバージョン。 イントロはビデオクリップ同様、鈴がチャキチャキ鳴って、プリンスがゴホンゴホンと咳き込む。続く本編は、アルバムと同じ。ボーカルのラスト、「Raspberry Bellet うやぁ〜〜お!、あしか、あしか、あしからーはー」のエコーが深くなって行き、インストにスイッチ。基本的にイントロ部分を踏襲したもので、咳き込みや鈴も鳴る。演奏を中止するような感じで終わる。

6:38
未CD化

She's Always In My Hair (June 19, '85)

Raspberry Bellet のB-side。 しかしB-side扱いではあまりに不遇な名曲で、2000年代のライブでも演奏されている。 12inchバージョンはエンディングのリフレインが長く、陶酔的に盛り上がる。ラストは鈴が♪ち〜ん、と鳴る。 タイトルからして助平。

The Hits/The B-Sides 収録曲は短縮バージョン。

6:32
未CD化

Pop Life / Extended Version (Oct '85)

UK release only. アルバムではトリッキーな編集が施される名曲。たぶんこちらが完全版。 途中、何という曲でしたっけ(Are U Sleeping, Are U Sleeping, ...って詞だったかな?、シーラEのラブ・ビザールでも聞ける)がワンコーラス入る。 後半はひたすらリフレインが続き、ピアノソロがたっぷり楽しめる。 ラストはイントロのシンセ音が2回はいって、途切れるように終わる。 このバージョンは12inch自体がレアで、ブートもあまり出回っていない。

8:39
未CD化

Pop Life / Fresh Dance Mix (July '85)

こちらはUS盤の12inchで、シーラEによるリミックス(だったかな?)。 先のUKバージョンを元にしたもので、ぽっ、ぽっ、ぽっ、ぽっ、ぽっぷ、らいふ、ぽぽぽぽぽっ、ぽっ、というコーラスが随所に追加されている。 エフェクタが、ややキツめな部分もある。UKバージョンより若干短縮されて、間延び感(笑)がなくなった。

6:19
未CD化

Hello (July '85)

Pop Life のB-side。アップテンポで硬質に切れ込むビートのファンク・ナンバー。America を連想するサウンドだ。 12inchバージョンではイントロや間奏で「倍速ギター」が、これでもか、これでもか、と暴れまくる。 チロチロ、ピローンと情けない音で。 このカミール・ギターこそ聴き物なのだが。。。

The Hits/The B-Sides 収録曲は短縮バージョン。

6:12
未CD化

America / Extended Version (Oct 2, '85)

21分の超ロング・バージョンで、これが完全版。アップテンポで切れ味の良いファンキー・ビートが、ラストまで突っ走る。冒頭の4分弱はアルバムと同じ。そしてギターのリフレインが、フェイドアウトしないで数分間ひたすら続く。完全にミニマル音楽と化して、フレーズが少し変化する部分が快楽ポイントだ。そのままボーカルコーラス、キーボード・ソロ、コーラス、ギターソロ、コーラスと続き、目くるめく展開。最後の1/3くらいでは、ビートが重厚になる一方で、か細いシンセ・ソロ以外は、全て削ぎ落とされる。妖しげなフレーズが奏でられると、最終的にはフェイドアウト (蛇足)。 歌詞は冷戦時代を反映してか、「共産主義」「赤」「忠誠」というイデオロギーめいたもの。 あれから世界情勢は変化し、より混沌を深めてしまった。 なお、ビデオクリップはライブ風の別バージョン。こちらはCD化されず、ブートCDも見かけない。

21:41
未CD化

Girl (Oct 2, '85)

America のB-Side。Beatlesの同名曲とは無関係。 可愛らしいフレーズと、跳ねるような奇妙なビートが特徴。媚びるような歌いっぷりが、やや助平。 終盤の、ボーカルや楽器のパートが少しづつ退いて、ビートが残っていく演出は、12inchならでは。

The Hits/The B-Sides収録曲は短縮バージョン。

6:12
未CD化

Title
Jacket

Review記事、入手性などについて

Time(参考値)
CD化状況

上記リリースは、全てWarner Bros.から。ほかにも未発表のロングバージョンが存在し、アルバム化にあたって編集されている。音質は劣るが、ブートCDで聴くことができる。

Around The World In A Day
レビュー予定
筆者は12inch盤を所有していないので、アナログ・ジャケット画像は「プリンス全曲解説」(シンコー・ミュージック)から転載しました。参考程度と捉えてください。またバージョン名もあやふやなので、アドバイスいただければ幸いです。


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