Virtual Vices
Pete Namlook and Wolfram DER Spyra I-V

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Virtual Vices (12 October 1998)

Wolfram der Spyra はドイツ中部の都市カッセル(Kassel)を拠点に活動するテクノアーティスト。 FAX以外では、Manikinレーベルからも作品をリリースしている。 1曲目 Futurescope は、1997年のセッションで録音され、本作はフルアルバムとして追加レコーディングされたものである。

PK 08/141 - total time : 55.20


#1は、ダークでアンビエントな導入部が続き、奇妙なパーカッションが唐突に鳴る。以降は、変態的電子音が絡み合いビートを構成する、Namlookの定番的ダンス・トラック。Namlookのフュージョン・ギターも聴ける。 #2は The Art Of Noise / Moments in Love の、まんまインスパイア。もちろん、ギターも聴き所。 #3は冒頭から Moments in Love が現れ面食らうが、次第に別の曲に変わっていく。比較的ロックっぽいアレンジ。 #4はスロー・テンポでダークなアンビエント。
  1. Futurescope 15.18
  2. Virtual Vices 10.44
  3. Deu Sex Machina 12.54
  4. Ancient Industry 16.22


Virtual Vices II (11 September 2000)

本作ではWolfram Spyraが Steelcello と Bow chimesなる楽器を用意し、独特のサウンドを奏でる。 これらは、アメリカのBob Rutmanというアーティスト兼作曲者が30年前に開発したものだそうだ。 なおBob RutmanはJohn Cageのお師匠さん、とのこと。

Steelcello, Bow chimes - Wolfram Spyra
Vocals - Jenny Gibbert & Pete namlook
PK 08/154 - total time : 54.56


Steelcelloは、ぐぉーーーぎぃぃーーーっ、という金属音を発し、そこにシーケンスやギター、ソプラノ・スキャットが加わり、見事なアンビエントテクノになる。シンバル系の音がアコースティックで、初期のテクノに比べると隔世の感がある。最後の曲は「ぐぉーぎぃぃーっ」だけ。
  1. Bauxit 14.44
  2. 2nd Level Distance 14.29
  3. Tshoogy Beatbox 11.00
  4. Svuk 21.23


Virtual Vices III (26 November 2001)

本作でもSteelcelloが使われるが、あまり目立たないようだ。しかし、これも聴きやすいシリーズとして定着したみたい。

Steelcello - Wolfram Spyra
Vocals - Jenny Gibbert & Pete namlook
PK 08/161 - total time : 55.52


#1から#3までは、フュージョン系のNamlook定番ダンス・トラック。 #1は佳曲だが、#3はマンネリ気味か。なお#2は、Mike Oldfield のシリーズ曲と同タイトルだが、無関係。 #4はストリングス系アンビエント。 #5は、Caravan「9フィートのアンダーグラウンド」をスローにしたような、美しい曲。 あるいは The dark side of the moog IX part1 にも近い哀愁感がある。
  1. What About God 7.11
  2. Taurus 13.53
  3. Oscillation 3 9.51
  4. Event Horizon 13.51
  5. Last Dance on Luna 10.57


Virtual Vices IV (14 October 2002)

ジャズ・クロスオーバー風のバンド・サウンドをシミュレートした作品。 サウンドクオリティ・完成度ともに大幅向上した、お薦めアルバムである。 同時期にリリースされたソロ作品 Spyra 4 - Invisible Fields も、よりドラマチックな傑作アルバムなので、併せて楽しみたい。

Steelcello - Wolfram Spyra
PK 08/165 - total time : 62.56


ジャズ・クロスオーバー系の#1〜#3は、どの曲も甲乙付けられないほどの出来栄え。 45分あまりが、あっという間に経過する。 #4は重厚なドローン組曲。
  1. Femto 11.50
  2. Sat Mute 11.26
  3. We Don't Mind the Rain 11.04
  4. Sons and Daughters 11.22
  5. Philomela Nocturne 17.10


Virtual Vices V (15 May 2006)

dtsサラウンドと通常の2chディスクをカップリングした2枚組み第1弾。 前作の音作りを継承しながら、音作りの自由度を大幅向上させた意欲作である。 だだ、カップリング化に伴い、CUE/EARベースで66.7%の大幅値上げ、500枚限定の減産など、 入手にあたって更に敷居が高くなってしまった。

PK 08/174 - total time :


#1はジャズ風の変拍子ブレークビーツにNamlookのエレクトリック・ギターが冴え渡る、シリーズ屈指の名曲。 #2では、ぐっと落ち着いたサウンドになり、Namlookギターがマッタリと響く。 #3は躍動的なポップ・チューン。 #4は#2以上に落ち着いた雰囲気か。 すっかりリラックスしたところで、#5では目の覚めるようなマリンバ・ミニマルが登場する。 リズムパートやベースが加わると幾分スローダウンするが、ヘヴィーメタルっぽいフレーズが出てきて意外性もたっぷり。 #6はオーソドックスなシンセとギターによるアンビエント。 でもやはり全体を通して聴くと、フュージョンですね。

dtsサウンドは素晴らしく、演奏者を目前にした「空気」さえも感じることができる(大半は打ち込みと思われるが)。 音が飛び回るような奇抜な演出ではなく(シンセ音をさりげなく回す程度)、音の広がりと解像感を素直に向上させている点に好感が持てる。 ただし、dtsをフルに楽しむには、それなりの再生環境が必要で、やはりハードルが高い。 dts版を大音量で検証する場をご提供頂きました、フライング・ティーポット店主様に感謝いたします。
  1. Turn the City Lights off 8.44
  2. Silver Plane 12.42
  3. Ceci n'est pas un joint 7.14
  4. Diesel Breath 8.52
  5. Blue Daffodil 7.30
  6. S-Moll 10.18



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FAX +49-69/450464

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