Pete Namlook
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pre FAX - Compilation (10 November 1997)

FAX +49-69/450464レーベル発足5周年を記念してリリースされたコンピレーション。 1983年から1992年に至る、レーベル発足前の音源(初CD化を含む)を追体験できる、貴重なアルバムだ。 各トラックは、ほぼ年代順に配置され、初期のジャズ・フュージョン・ロックから、 次第にエレクトロニック・テクノに傾倒していく様子が、よく判る。 またFAXレーベルでの共演者、Peter Prochir, Robert Sattler, Pascal F.E.O.S., Atom Heartもクレジットされ、 当時の人的交流を垣間見ることができる。

preFAX l+ll - total time : 62.07 + 67.17


Disc one : Romantic Warrior (1983-1990)
  1. Meeting 4:23 (with Stefan Kleinschmidt and Wolfgang Müller)
  2. Valentine Greeting 2:36 (with Stefan Kleinschmidt and Wolfgang Müller)
  3. Train Travellin 3:09 (with Stefan Kleinschmidt and Wolfgang Müller)
  4. Frankfurt-Istanbul 3:56
  5. Metropolis 5:00 (with Stefan Kleinschmidt and Wolfgang Müller)
  6. Romantic Warrior 5:11 (with Klaus Schrön and Wolfgang Müller)
  7. Autumn 3:45
  8. Liquid Sky 4:29
  9. Spy 4:17 (with Peter Prochir)
  10. Reflexion Au Jour 4:35
  11. Telephone Call 5:41
  12. Gladiator 3:03
  13. Volcanic 3:16 (with Christiane Sattler)
  14. Computerize 3:45 (with Robert Sattler)
  15. Last Day In August 4:55
Disc two : pre FAX 12" Vinyl (1991-1992)
  1. Sequential - The Prophet 6:44 (with Christian Thier)
  2. Lunatic - Lunatic Chill 8:19 (with Christian Thier)
  3. Airflash - Airflash (Charisma Mix) 7:56 (with Pascal F.E.O.S.)
  4. OnVision - Why don't you love me (Root mix) 6:45 (with Pascal F.E.O.S.)
  5. Mutation Nation - Electric Mushrooms 4:20 (with Christian Thier)
  6. Pulsation - It's so simple to do 5:40 (with Maik Maurice)
  7. Millennium - Vektor 4:58 (with Atom Heart)
  8. Pulsation - Pulsar 4:09
  9. Millennium - Vektor Chill 9:14 (with Atom Heart)
  10. Sequential - The Mission 9:05

1枚目は#14と#15を除いて、Romantic Warrior名義の作品。 アルバムはRomantic Warrior(1983), Himalaya(1985), Planet(1988)の3作がリリースされている(未入手)。 初期作品はバンド形式によるジャズ・フュージョン・ロックだったが、 時間を追うごとにエレクトロニック(ただしニューエイジ風のシンセサイザ音楽で、テクノ色は薄い)に変化する。 バンド形式の作品は、流麗なドラムス、うねるようなベース、切れ味の良いギターが特徴で、 しっかりしたテクニックに支えられているようだ。

#1, #2はジャズ・フュージョン、#3, #5はロック。 #4は中近東風でコーラン・ボイスや観客の声(ライブ録音?)も入る。 #6, #7は叙情派ギター・アンサンブルで、一部でNamlookによるボコーダが入る。 #8からシンセが前面に出る。前トラック同様の叙情派アンサンブルだ。 #9はインダストリアルな電子パーカッションとシンセ。 Tangerine Dream / Mojave Planとイメージが被る。 #10は再び叙情派シンセ・アンサンブル。 #11はインダストリアル現代音楽風で、ちょっぴり変態っぽい。 #12は中世ヨーロッパ風の大げさなフレーズ。 #13はアップテンポな打ち込みフュージョンか。 90年代Tangerine Dreamっぽい雰囲気で、一度だけ出てくるギターも、まさにそのイメージ。 以上をもって、Romantic Warriorは終了。

初出とされる#14は、ドタバタした打ち込みフュージョンで、フラメンコ調フレーズが炸裂。 SattlerのSAXはほんの少ししか出てこないが、存在感はあると思う。 ラスト#15は、Music Zur Entspannung(1989)名義の、Mike OldfieldのLight+Shadeに出てきそうな感じの癒し系。

2枚目はFAXレーベル発足直前の12インチをコンパイルしたもので、 Namlookがテクノに取り組み始めた作品となる。 サウンドは初期FAXのダンス系作品で見られるような、叙情的なフレーズのトランステクノ(一部はハードコアテクノ)になっている。 サウンドも概して美しく、聴いていても疲れない。 #3は構造がDepech Mode / My Secret Gardenに似ているかも。 #5はKnife Edgeな終わり方をする。 #8以降はノンビートのアンビエント・トラック。 特に#9が神秘的で美しいです。


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