Pete Namlook ピート・ナムルックについて

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FAX +49-69/450464 Logo:円と楕円を組み合わせたデザインで、ジャケットに使用されている。

Presented by 深紫乃玲院

このページでは、ジャーマン・エレクトロ系アーティストで、大量の作品群をリリースし続けるピート・ナムルックをご紹介いたします。オフィシャルサイト : FAX+49-69-450464

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Main Label - Solo product Main Label - German product
World Label Sub Label
Compilation Y & T

Pete Namlook、本名 Peter Kuhlmann 、1960年11月25日、ドイツ・フランクフルト生まれ。 Kuhlmannの綴りを逆読みして、Namlookと名乗っている。 Namlookは1980年代からギタリストとして活動していたが、 1992年に独自レーベル「FAX +49-69/450464」を設立する。 未確認ながら、世界で最も成功したインディ・アーティストで、最も多作なアーティストと言われる。 当初は、週1枚以上という驚異のゲリラ的リリースだったが、 徐々にペースが落ちはじめ、2000年代に入ると年間数タイトル程度になっている。 ジャーマンプログレ系で多作なアーティストとして、タンジェリン・ドリームTangerine Dream、クラウス・シュルツェKlaus Schulze、ハンス・ヨアキム・レデリウスHans-Joachim Roedelius、コンラッド・シュニツラーConrad Schnitzler(ほとんど大部分がプライベート作品)が知られる。 しかし単位時間あたりのリリース量で対抗できるのはコンラッド・シュニツラーくらいかもしれない。 Namlookの作品は共演アルバムが非常に多く、 メジャーレーベルの下では、これほどの大量リリースは不可能と思う。

初期タイトルは500枚限定プレスであり、今となっては極めて入手困難である。 その後、1000〜3000枚に増量されるが、やはり買いそびれると入手困難になってしまう。 2006年(Virtual Vices V PK08/174)からはdtsサラウンドを導入し、音創りの幅を広げる。 販売形態はdtsと通常の2chディスクをカップリングした2枚組みとなった。 ただし、dts仕様はMain LabelとWorld Label(※後述)のみ対応している。 一方でiTunes Storeを始めとするネット配信にも力を入れている(小数ながら配信のみの作品もあり)。 コアなファンにはdts版、一般のファンにはネット配信で棲み分けを狙っているようだ。 ただ、dts化のコスト増はユーザに負担させているようであり、500枚前後に減産されるなど、手放しで喜べる状況ではない。

このようなリリース形態で商売が成り立つのか疑問であり、そんな状況であるにも関わらず、シュルツェ氏から骨董ムーグシステムを買い取る(後にeBayにて売却)などの道楽ぶりで、もしかしたらこの人、とてつもなく金持ちか、あるいは本国では超メジャーアーティストなのか、謎は深まる一方だ。 ちにみに「FAX +49-69/450464」は、レーベル関連のFAX番号。オフィシャルサイト(またはwww.2350.org)では、全てのディスコグラフィーを見ることができる。

アルバム分類について)
Namlookはドイツ内外の多数の アーティストと共演 しており、オフィシャルページでは、作品カタログを次のように分類している。

当ページでもこれに準じて分類するが、Main Labelのソロ作品を【Solo Product】、共演作品を【German Product】に区別した。 カタログ番号は、以下のフォーマットになる。 xxxは通し番号だが、アナログ盤も含まれることから、CDでは欠番がある。 また、一部ながら例外フォーマット(SEAxx、PKPWPSxxなど)も存在する。 なお、限定生産により、入手困難になった作品は、ごく一部ながら「Ambient World」レーベルから再発されている。 これは上記の「World Label」とは別物で、「混同しないように」と、わざわざオフィシャルページにも記載されている。 カタログ番号「AW」で始まるものは「Ambient World」である。 ただ、再発ペースはたいへん遅く、偏りも著しい。 さらに品切れ→再々発売を繰り返すこともある。

Ambient World 最大の問題点はジャケット・アートの変更である。 オリジナルアートワークでの再発は、有り得ないこととされる。 再々発売のたびにジャケット変更ということもある。 統一感重視のオリジナルアートに比べると、Ambient World は気まぐれで一貫性が無く、玉石混交、というのが率直な感想だ。 個人的には、とりあえず「音を聴くためだけのパッケージ」と認識している。

その後、MP3 CD-ROMでの発売も始まったが、やはり一部タイトルに留まっている。

サウンドについて)
メロディを持たない長大なアンビエントから、アフリカや中央アジア方面のエスニックサウンド、そしてフロア向けのテクノやブレイクビーツ、タンジェリンドリームを彷彿とさせるシーケンサ群など幅広いサウンドを聴くことが出来る。音楽性は多様だが、一貫して流れる骨太なアナログ・シンセこそが最大の特徴かもしれない。まさしく「ジャーマン・エレクトロニック・プログレ」の極致であり、この種の音楽が好きならば、たまらない逸品と言えるだろう。

以上から、Namlookはキーボードプレイヤー、あるいはシンセサイザ・プログラマと考えられるが、 元々は先に述べたとおりフュージョン系ギタリストらしい。 pre-FAX compilation では、卓越したギタープレイを堪能できる。

「FAX +49-69/450464」の初期作品は1曲1時間を超える長尺ものが目立ち、Tangerine Dream / Zeit を彷彿とさせるコズミック・サウンドを堪能できた。中期作品は「Beat Oriented」と謳われた、必ずしもフロア向けとは言えない複雑かつ斬新なリズムが前面に出ている。跳ね回るような「生」電子音と高速ブレークビーツが炸裂。 21世紀に入り、イージー・リスニングっぽい作品が多くなる一方、New Organic Life のようなリスナーを困惑させるアルバムもリリースされ、二極分化した。 2003年はスタジオ移転のためブランク期間となり、以降はdts仕様の導入もあって、より幅広い音作りがなされている。 イージー・リスニング性は払拭され、奥深い実験的な傑作アルバムをリリースし続けている。

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