Air I - V
Pete Namlook

「Air」シリーズは Pete Namlook のソロ作ながら、FAX +49-69/450464レーベル関係の、多くのゲストを迎えている。 全てのエッセンスを詰め込む作風で、中央アジアや中東系エスニックサウンド、Tangerine Dream風のシーケンスを演奏する典型的なジャーマンプログレ、効果音に近いアンビエント、トランステクノ、その他いろいろ。 特徴をあげるなら、時折入ってくるフランス語の女声MCだろうか。 演説内容を要約できる方、Help願います(タイトルを連呼してるだけのもあるようですが)。 初回の2作はプログレの名盤ともいうべき壮大な作品だが、3作目を境に方向転換したようだ。

[ 1 ] [ 2 ] [ 3 ] [ 4 ] [ 5 ] [ 6 以降 ] [末尾]


Air - You (1993/03/22)
FAX USA FAX-5556-2

Fax Main Label からの2枚目のCD(1枚目はSilence)。 1時間の長編組曲「You」を収録する、プログレ色の強い傑作アルバムだ。 FAX USAのリイシュー盤 (FAX-5556-2) で所有。次回作との2枚セットになっている。

Katharin Kruse - Advice & Flute
Elisabeth Michels, Alexa Spielmann - Soprano
Mixmaster Morris, Christian, Amir, Elisabeth, Fabia, Turgay of Turgay Audio
PK 08/56 - total time : 60.05


#1-#3は導入部といってもいい、ダーク・アンビエント。#4は最初のハイライト。妖しげなエスニック・アンビエントにフランス語MC。#5はつなぎ。#6は、Rubyconの頃のTangerine Dreamを彷彿とさせる、シンセサイザ・シーケンス。クライマックスだが、ちょっと強迫的すぎるかなぁ。#7はつなぎ。最後の方で、プチプチプチ...とノイズが出るが、マスターに起因するらしい(Ambient World盤でも同様とのこと)。#8, #9は文句無しにカッコイイですね。シリアスなフレーズと特殊な拍子(筆者は分からんです)を駆使して、緊張感が高まる。終盤には、曲の一部分がフラッシュバックのように現れる。この演出は、Pink Floyd 原子心母を連想させる。
  1. Wind 7.53
  2. 1st Impression 4.36
  3. Breeze 0.37
  4. Je suis triste et seul ici 7.34 (I am sad and only here)
  5. Spiritual Invocation 3.13
  6. Arc 11.40
  7. Mystical Appearance 2.55
  8. Chaque ligne de ta peau fut aimèe 9.29 (Every line of your skin was aimèe ※女性の人名?)
  9. Lost in Passion 12.05


Air II - Travelling Without Moving (1994/01/31)

1時間の長編組曲「Travelling Without Moving」を収録する2作目。前作に匹敵する傑作。 FAX USAのリイシュー盤 (FAX-5556-2) で所有。前作との2枚セットになっている。

PK 08/85 - total time : 60.15


1時間の長編組曲。#1-#2は導入部といってもいい、ダーク・アンビエント。#3ではコーランとアラビア風ダンス音楽が割り込んできて、少々面食らう。以降もタイトル通り、色々な地域のエスニック・サウンドやテクノがノンストップで現れて、めくるめく仮想旅体験を楽しめる(手抜きレビュー御免)。
  1. Trip I 11.45
  2. Trip II 5.59
  3. Trip III 2.23
  4. Trip IV 4.30
  5. Trip V 7.37
  6. Trip VI 3.52
  7. Trip VII 0.59
  8. Trip VIII 4.34
  9. Trip IX 8.22
  10. Trip X 4.31
  11. Trip XI 5.43


Air III - Secret Heritage (1996/06/17)

「秘密の伝統」と題された3rd。前作を踏襲した順当作ながら、ダークな雰囲気は薄くなった。本作もメドレー形式。

Elisabeth, Fabia, Charles Uzzell-Edwards, Kathrin, Klaus(Fairlight, Wave2.2, GDS), DJ Criss, Burhan Öcal, Herbert Horneck
PK 08/116 - total time : 65.54


#1は、エレクトロニック・サウンドによる導入部。#2はエスニックなパーカッションが淡々と鳴る、ドラムソロみたいな曲。たまにバイオリン?ソロなどが入る程度。退廃的な寂寥感が、何ともいえない。#3もエスニックなパーカッション主体で、割に親しみやすいメロディとフランス語MC。#4-6は、軽めのシーケンスが鳴る、クールなトランステクノ。タイトルは、ジョン・レノンの「Give Peace a Chance」をパロったものだろう。Namlook作品は、こういうのが多い。
  1. Inauguration 10.38
  2. Oui 19.06 (Yes)
  3. Est ce que l'amour fait mal ? 18.53 (Does the love make badly?)
  4. Give Space a Trance ( Chance I ) 9.09
  5. ( Chance II ) 4.47
  6. ( Chance III ) 3.36


Air IV - Elle A Du Shell (1999/02/08)

貝殻を持つ「彼女」は人魚姫という設定で、いろいろな余興でもてなす、というストーリーらしい。 これまでのメドレー形式は排され、音楽性の振幅が広がり、意図的に支離滅裂な構成になっているようだ。

Sax on track 6 by Robert Sattler, Klaus "Space" Schulze
PK08/144 - total time : 54.02


#1は、前作のエスニック風味を更に進化させた傑作で、素直にかっこいいトラック。#2は、アンビエント・シンセ。虫の声などを使用した、ややダークなサウンドで、Brian Eno / On Land を連想する。頭をスッキリさせたら、いよいよ「彼女」登場?、#3は聴きやすいトランステクノ。そして余興。#4はノーコメント。とりあえずタイトルは「エレー、アドゥ、シュゥェー」と発音するみたい。#5は超高速ジャズロック+シンセ・ソロ。#6は冥想的なノンビート・サックス・ソロ。十分リラックスしたところで、再びトランステクノ#7で「彼女」退場となる。
  1. La nuit de tous nos rêves approche 6.47 (The night of all our dreams approaches)
  2. Clearing Your Head 8.12
  3. On Her Way 9.23
  4. Elle a du Shell 5.44 (She has the Shell)
  5. Synthetique Be-Bop 2.19
  6. Sex-au-phone 10.39
  7. On Her Way Out 10.58


Air V - Jeux Dangereux (2005/11/25)

前作の延長といえる構成ながら、アルバムとしてのまとまりは、とても良くなった。

track 4 : Pete Namlook, Tying Tiffany & G. Cerri
Khokon Da: voice on #1, Nathanaelle Ravez: voice on #2 and #6, Tying Tiffany: vocals on #4
PK08/173 - total time : 51.07


#1は、エイジアン・テイストな荒涼としたエスニック・ドローン。 インド音楽、ホーミー、胡弓?など、方々のエレメントがミックスされる。 #2は、妖しげなトロピカルビートに空ろな女声スキャット、そしてフランス語の演説。 タイトルどおり絶妙のバランスで成立する作品である。 #3は、オリエンタルなリフレインの、シンプルで疾走感のあるトランステクノ。 #4は、初の試みといえる本格的女声「ボーカル・ナンバー」。 分厚いシンセ音と定番「レール軋み音」に、クールなボーカル。 本作でも最も際立つトラックである。 #5は、ソロ・ピアノ入りのトランステクノ。 #6は#2の別バージョンで、妖しさは控えめ。男声によるフランス語演説になっている。
  1. Happiness 16.27
  2. Jeux dangereux 7.22 (Dangerous games)
  3. Obsessions 9.53
  4. State of Mind 5.19
  5. End of Line 7.13
  6. Jeux dangereux (Reprise) 4.55



FAX USA の Air l+ll



Air lll
Air lV



Air V

FAX +49-69/450464

<−前へ.. [先頭] ..次へ−>

EXIT