Sultan
Pete Namlook & Burhan Öçal

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Sultan (1996/03/25)

Burhan Öçal(ブルハン・オジャル)はトルコ・イスタンブール近郊Kirklareli 出身で、 音楽的に恵まれた家庭環境で育った。 トルコの伝統的な打楽器( Darbuka, Kös, Kudüm, Bendir )や弦楽器( Divan-Saz, Tanbur, Ud )を自在に駆使し、ボーカルも担当するマルチプレーヤである。 サウンドは想像通りエスニックなもの。 なお、各楽器について筆者は知識を持ち合わせていないので、単にギター、パーカッションなどの言葉で代用する場合があります。

PW27 - total time : 52.37


冒頭のYenilik(革新、アヴァンギャルド)は9パートから成る組曲だが、なぜか8トラックになっている。 Part1は、どこか遠くで鳴っているような中近東風のアコースティック・ソロ。 サズの音色は荒野を吹き抜けるゆるやかな風のイメージ。 アップテンポなパーカッションが割り込むと、Part2。 パーカッシブでエスニックなダンスナンバーです。 Part3は、緩衝楽章。深いエコーの彼方で鳴っているみたい。 低周波ベースと扇情的な中近東風ギターが流れ込むとPart4。 再びエスニックなダンスビート。 Öçalはシーンに応じて次々と楽器を持ち替えて(?)いる。 3分ころからフィーチャーされるのは、カーヌン。 そしてクライマックスでは、スキャットを歌いはじめる。 Part5, 6, 8は緩衝楽章で、静かなシンセとアンビエントなギター。 Part7は叙情的で躍動的なリフレインが聴き所。 名演ではあるが、格段にスケールアップした次回作を体験してしまうと、やや色あせて聴こえるかもしれない。
#2はコズミックなシンセ音に、虫や鳥の声の擬音、ミディアムテンポなエスニックドラムとÖçalによる演説。ラスト5分は深いエコーのコズミックサウンドに浸れるアンビエントです。 タイトルは「見つめて、愛のせいでどうなってしまった」という意味で、Yunus Emreという詩人の作品だそうです。 (本作のレビューにあたってKENAN様からの情報を掲載させていただきました。有難うございました。)
  1. Yenilik Part I-IX 33.21 (6:44, 5:04, 1:17, 11:58, 1:39, 1:51, 3:36, 1:09)
  2. Gel gör beni ask n'eyledi 19.17


Sultan - Osman (1998/10/26)

Sultan シリーズの2作目。レーベルにおいても、エスニック色が最も強い作品。 Burhan Öçalの演奏力を、まざまざと見せ付けられる。 Namlookのシンセは、ほとんど引き立て役に徹しているかのようだ。

PW39 - total time : 47.38


Part1 導入部は重厚なシンセとベースのアンビエント。 半分くらいでÖçalのギターが颯爽と加わり、そしてリズム隊も登場。 スキャットを挟んでPart2へ。 パーカッション群の連打から生み出される、独特のグルーヴが圧巻。 終盤はシンセをバックに、オスマンが云々とのトルコ語演説が入ります。 Part3はギターと重厚なシンセ、Part4はエスニック・パーカッションとシンセの応酬。 Öçalのボーカルパフォーマンスも聴き所。 起伏もあり、作品最大の山場である。 残りの3パートは、比較的ゆったりしたナンバーが続き、ラストはパーカッション大会の大団円となります。 トルコ語演説の英訳があれば嬉しいかも。
Bir calgiyim gogsune yaslanmis Part I-VII
  1. Part I 4.58
  2. Part II 8.34
  3. Part III 5.46
  4. Part IV 11.41
  5. Part V 9.40
  6. Part VI 1.03
  7. Part VII 5.54


Sultan - Orhan (2004/10/26)

ぴったり6年のインターバルを置いて発売されたシリーズ3作目。 前作以上に強力なパーカッション群に圧倒される、驚くばかりの名演だ。 もちろんイスラム世界のエッセンスもタップリ。 この作品はFAX以外(ダブルムーン/ライス レーベル)からも並行発売されたが、それでも限定1000枚プレスのPW47は、 あっという間に売切れてしまった。 従来作よりもファンキーかつダンサブルで、録音レベルが高いです。

PW47 - total time : 49.20


高速−中高速−緩衝−低速−緩衝−中高速−爆速との流れになっている。 #1では、乱打されるエスニック・パーカッションが複雑極まるリズムを紡ぎ、頭がくらくらするほどだ。 Burhan Öçalのボーカルはサンプリング調になり、ややKraftwerkっぽいのはご愛嬌。 #2, #3, #5では、秀逸な弦楽器も堪能できる。 #4はNamlookならではの緊張感あふれるシンセ、Öçalの演説、 バックに流れる重厚なビートが深遠な、アンビエント作品。 そしてラスト#8では、躍動感あふれる情熱的なビートが、派手なサウンドエフェクトを伴って炸裂する。
  1. Nerden Geliyorsun Part I 11.35
  2. Part II 8.15
  3. Part III 1.54
  4. Part IV 10.34
  5. Part V 1.23
  6. Part VI 8.56
  7. Part VII 6.58



Sultan
Sultan - Osman



Sultan - Orhan

FAX +49-69/450464

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