Electronic Music Center
Pete Namlook

Zentrum Für Elektronische Musik / 電子音楽のセンター


Electronic Music Center (1996/09/30)

EMCはNamlookが設立した、電子音楽訓練センター。詳細は不明だが、エレクトロニック・ミュージックの制作手法を伝授し、アーティストを育てるための場らしい。他のアルバムのThanks欄でも、EMCの名を見かけることがある。曲名も、「何とかワークグループ」とか「環境監視局」とか「検査委員会」など、いかにも、って感じ。

Recorded at Klanglabor, Frankfurt
Produced by Pete Namlook
PK08/119 - total time : 65.26


前半を中心に、ちょっとした「電卓ワールド」が繰り広げられる。#1は、ぐおおぉ、というメタリックなシンセ音に、「Welcome to the Electronic Music Center」「電子音楽のセンターにいらっしゃいませ」といった紹介が各国語で入る、だけ。#2もナレーションのようなもの。#3から音楽らしいトラックになり、跳ね回るような電子音を組み合わせ、重ね合わせながらビートを紡ぎ出す。Namlookお得意の手法だ。#4も同系列の作品だが、日本語のナレーションが入る。声はTetsu Inoue。スタートから次のような「歌詞」で、電子音がピニュピニュ掛け合いながら、ビートが絡んでいく。
「僕たちの時の発電所で作られた、交流」
「楽器に入り込むと、音はメロディに変わる」
「町々を越え、遠く広く張られた電線」
「ラジオからその音楽が聞こえるとき、交流はいつもそこにいる」
「作曲家は音楽を作り、電子を使う」
「楽器が発振するとき、音は作られている」
「VCSの変調の響きは、EMSへの効果」
「オーバーハイム、ムーグ、オスカー、T8」
「音楽、それは夜、僕がやる仕事」

こんな調子で、かなりオタッキーな内容だが、明らかにKraftwerk / Dentaku (Electronic Calculator)のパクリ。#5はダークな導入部ながら、パーカッシブな音を前面にだしたトランス・アンビエント・テクノ。後半はかなり変態フレーズが入り、壊れる寸前。#6, #7はメタリックなシンセ音のアンビエント。#8も序盤はダークだが、ブレークビーツが次第に加わり、ヘンテコなヴォコーダー・ボイスがとってもコバイアン(意味不明)で、またまた変態ムード。タイトルも「歌の壊滅法」みたいな冗談。#9はダーク・シンセ系。#10はヘタクソなブラス隊みたいな曲。#11はタイトルによれば、バッハのカバー曲だが、モロにバロック・オルガン大会(大真面目)である。
  1. The Great Hall of Synthi 100 4:16
  2. Instruktion 0:48
  3. Digital and Subharmonic Workgroup 7:38
  4. Vocal Atoms (AC study) 10:35
  5. Environmental Observation Post (A Living Room with a Bird, a Radio and an Open Telephone Line) 9:20
  6. Subharmonic Passage 0:48
  7. Chamber of Synthi Dreams 6:32
  8. How to Ruin a Song With a Special Sound 10:12
  9. Ringmodulation Workgroup 3:40
  10. Inspection Committee 0:40
  11. The Baroque Exposition J.S. Bach "Passacaglia" in C minor BWV 582 11:27

EMC back view EMC inner 左側の文書に geboren am 25.11.1960 in Frankfurt の記載。なるほど。約20KB

FAX +49-69/450464
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