Mike Oldfield
Voyager (1996)

Warner Misic UK 0630-15896-2 - total time :


  1. The Song Of The Sun 4.32
  2. Celtic Rain 4.41
  3. The Hero 5.03
  4. Women Of Ireland 6.29
  5. The Voyager 4.26
  6. She Moves Through The Fair 4.06
  7. Dark Island 5.43
  8. Wild Goose Flaps Its Wings 5.04
  9. Flowers Of The Forest 6.03
  10. Mont St Michel 12.18

AMAROK国内盤のキャッチコピーは「原点回帰」だった。 そして、本作品は「もう一つの原点回帰」かもしれない。 すなわちケルト音楽やアイリッシュ・トラッドなど、マイクの音楽的ルーツへの回帰である。 本作にはトラッド系などのカバーが数多く収録され、オリジナル曲は、#2, #5, #8, #10のみとなっている。 もちろんカバー曲は過去何度もリリースされたが、アルバム大半を占めるのは、異例といえる。

全曲インストゥルメンタルであるが、小品集といった趣で、 #10を除いてニューエイジ・イージーリスニング色が強く出ている。 これまで AMAROK, Tubular Bells 2, The Songs Of Distant Earth という大作続きだったことからか、息を抜いてリラックスしたのだろうか。 以降は、トータルアルバムと小品集アルバムが、交互にリリースされることになる(2007年現在)。

各曲聴いてみると、カバー曲の方がマイクらしいアレンジで楽しめると思う。 オリジナル曲は、よりイージーリスニングっぽいアレンジで、やや薄味かもしれない(#10を除く)。

となると注目曲はラストの「モン・サン・ミシェル」。 モン・サン・ミシェルはフランス西海岸、サン・マロ湾上に浮かぶ小島に築かれた修道院で、1979年に世界遺産に登録されている(モン・サン・ミシェルとその湾)。 その情景を、オーケストラとアコースティック・ギターで描いた中編作である。 序盤の内省的な主題、そして後半のクライマックスでは、扇情的なギターとオーケストラとの掛け合いで盛り上がる。 ケルトな世界のイメージは、見事というほかない。 エレクトロニックなサウンドエフェクトが多用されているので、意外に現代的な響きである。

この作品を使用した、モン・サン・ミシェルのスライドショーがTouTubeにアップされている。 著作権的にクリアされているかどうかは判らないが、非常に素晴らしいので一見の価値あり。 なお、動画は予告なく削除されることもあるので、ここにはリンクを掲載いたしません。 ご自身で探してみてください。 オフィシャルのビデオクリップも素晴らしいが、おそらくイビサでの収録であり、モン・サン・ミシェルは登場しません。


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