Mike Oldfield
Tubular Bells deluxe edition (May 2009)

Universal UICY-91479 total time 2:52:04 review bottom (説明追記予定)


CD 1
56:02
  1. Tubular Bells Part One (New stereo mix by Mike Oldfield, Bahamas, March 2009) 26:01
  2. Tubular Bells Part Two (New stereo mix by Mike Oldfield, Bahamas, March 2009) 23:17
  3. Mike Oldfield's Single (New stereo mix by Mike Oldfield, Bahamas, March 2009) 3:56
  4. Sailor's Hornpipe (Original Version With Viv Stanshall) 2:48
CD 2
48:47
  1. Tubular Bells Part One (The Original 1973 Stereo Album Mix) 25:30
  2. Tubular Bells Part Two (The Original 1973 Stereo Album Mix) 23:17
CD 3
67:15
  1. Tubular Bells Long (1971 Original Demo) 22:54
  2. Caveman Lead-In (1971 Original Demo) 2:43
  3. Caveman (1971 Original Demo) 5:05
  4. Peace Demo A (1971 Original Demo) 7:00
  5. Peace Demo B (1971 Original Demo) 4:21
  6. Tubular Bells Part One (Rough First Mix November 1972) 25:12
    caution : CD 3 is available on Ultimate Edition only
DVD
  1. audio: Tubular Bells Part One (5.1 Surround mix by Mike Oldfield Bahamas 2009)
  2. audio: Tubular Bells Part Two (5.1 Surround mix by Mike Oldfield Bahamas 2009)
  3. audio: Mike Oldfield's Single (5.1 Surround mix by Mike Oldfield Bahamas 2009)
  4. audio: Sailor's Hornpipe (5.1 Surround mix by Mike Oldfield Bahamas 2009)
  5. visual: Tubular Bells Part One (BBC TV 2nd House - 3rd December 1973)

Tubular Bells 発売35周年を記念して(1年遅れて)リリースされた「新ミックス」。 Virgin時代の作品が、Universal Music (Mercuryレーベル)に移管され、第1弾企画として、多くの形態で発売された。

ultimate (super deluxe) edition
deluxe edition にVinyl盤をセットした豪華版。 多くのオマケが添付される。 マイクの直筆サイン入りバージョンも用意されたが、すぐに完売。 サイン無し版をオーダーすると、サイン入り版が届いた例もあったようだ。

deluxe edition
2CD + DVD の通常版。国内盤は紙ジャケットSHM-CD仕様。国内盤は限定プレスにつき、完売したら再プレス未定。

Single Disc Edition
New stereo mix 2009 収録の、CD1の単品販売。

Collection
New stereo mix 2009 収録のCD1単品と、既出音源のコンピレーション盤をカップリングした2枚組み。

ここでは収録内容を紹介するので、各種Editionの詳細説明は割愛する。 収録内容の説明にあたり、便宜上Tubular Bells 2003 のトラック名を使用する。

New stereo mix by Mike Oldfield, Bahamas, March 2009)
新ミックスの特色は、一つ一つの楽器の音が、より明瞭に聴こえること。 オリジナルミックスは、楽器の音が渾然一体になりがちだったが、その傾向は、ほぼ解消している。 細かなニュアンスの変化はあるが、全体の印象を大きく変えるものではない。 あくまでもオリジナルミックスありきでのリリースなので、素直に楽しむのが吉でしょう。 ただし、曲構成は若干修正されている。

Part1は、13:50頃に始まるハミングが3コーラスになった。 また「Grand Piano ...」前のベースパートも1コーラス追加されている。 それにより演奏時間も30秒ほど伸びている。 企画盤BOXED 収録のPart1と同じ構成になった。

ベルの音は、オリジナルとは全然違う。 小さくまとまった感じで、チューブラー・カウベル?と思いましたが、慣れました。 ベル音の細かい揺らぎが聴こえて、生々しい感じ。一方で、音の広がりはなくなった。 たまにベースの音量バランスが急に大きくなると感じるのは気のせい?

Part2は、Bagpipe Guitars からCaveman へのインターバル(リズムだけが鳴ってる3小節)がカットされ、盛り上がった状態で直接なだれ込む(ピアノのビロロロロンは無し)。 この編集は、悪くはないと思う。 曲は短くなっているはずだが、オリジナルミックスと同じ演奏時間になっているのは、終了後のブランクが長いことによる。

Mike Oldfield's Single(Bagpipe Guitars の別バージョン)は、初期レアシングルで、初CD化。 しかし、このバージョンはオリジナルにない音が加わって、少々趣を異にする。 導入部ではバッキングにシンセ?が鳴っているし、リズム隊も追加されている。 またエンディングのフェイドアウトも30秒ほど早くなっている。 ひなびた感じのオリジナルに比べて、かなり現代的になってしまった。

Sailor's Hornpipe (Original Version With Viv Stanshall) も企画盤BOXEDから。 VIVが演説しながら、ドタバタ・ギコギコとノイズを鳴らしているバージョンである。 十八番の高速ギターは最終部でちょっぴり聴けるのみ。 BOXEDに比べて思いきり短くなっているので注意。

The Original 1973 Stereo Album Mix)
アルバムと同じミックス。 Simon Heyworth による1998年版リマスターとは若干音質が異なることを確認した。 印象を変える程ではないが、Simon Heyworth 版よりも高域を抑えたようで、まろやかで聴きやすい音になっている。 Part1 9:42 付近のクリックノイズなど、ほとんど目立たないレベルまで軽減されている。 また、音の定位も少しだけ変わったように思える。 おそらく、現時点での最高品質リマスタリングであることは間違いないと思う。

1971 Original Demo)
Tubular Bells 2003 DVD Audioに収録される音源と同じものらしい。 いわゆるピンポン録音を使用しているのか、トラックに応じて音質の落差が激しい。 世代の進んだパート(クシャクシャに劣化している)もあれば、比較的クリアで気持ちよく聴ける部分もある。

Tubular Bells Longは、Tubular Bells Part Oneのフルバージョン。 違う部分は、次のとおり。 Introduction からFast Guitars へのつながりが大きく異なり、 サイケデリックなオルガンがPink Floydの友人斧か星空のドライブみたいである。 Ghost Bells とRussian をスキップしてFinaleのベースリフレインへ直結。 楽器紹介は無く、ベルも鳴らない。 唐突にギターをかき鳴らして強制終了。 荒々しくも味のあるトラックだが、中間部で片チャンネルが落ちたり、音が途切れたりするのが残念。

続く4曲はPart2に相当するが、まだ一曲として仕上がっていない。 Caveman Lead-In はBagpipe Guitars のパート。 Peace Demo A は、Peace を2コーラス演奏して、Ambient Guitars に移る。 その後AMAROK (これには驚いた) の一節が、そのまま現れる。 そしてエンディングの加速は、Sailor's Hornpipe のプロトタイプだろう。 非常に興味深いトラックだ。 Peace Demo B はAMAROKの後、フェイドアウトする。

Rough First Mix November 1972)
おそらく初出の注目トラック。 オフィシャル版とそれほど印象は変わらず、各楽器の音が太く聴こえる。 音質もオフィシャルと遜色ないが、一部でマスターが傷んでいるようだ。 最初は手慣らしにワンフレーズ弾いて、再スタート。 ハミング3はコーラス。 そして、サプライズは最後にある。 ベルが鳴った後、トーンダウンすることなく、演奏が続いていく。 で、テープそのものが終わるのか、録音を放棄するように終了(早い話が、ブチっと切れる)。 Scrapped first mix Spring 1973 とも呼ばれるようだが、詳細不明。 Part2の音源は無いのだろうか?

DVD)
音声の方はNew stereo mixの5.1ch版。 でも、ウチでは5.1聴けないので未検証。 一応絵もあるが、空と雲と又が動いているもので、次第に夕焼けに染まる。 Sailor's HornpipeはCDよりもさらに短くなっており、演説終わったら、いきなりフェイドアウト終了。 ビジュアルは、こんな感じ。 elements (1976とクレジットされている)と限りなく同じに見える。 ただし映像はスタッフロールが出なくなるなど、若干変更されている。



最初はベースで登場
Spanish guitar and introducing acoustic guitar



単品パッケージ
単品パッケージ裏側



単品パッケージ内側
国内盤裏側(開封前)

サンプル画像はNew stereo mix 単品のもので、プラケースに通常のブックレットが付いている。 その出来は完璧とはいえないが、それなりのレベルになっている。
表紙 : 下部の波が、ほぼ全て写っている。
裏表紙 : 「燃える人骨」が、ほぼ全て写っている。ただし空のディティールは完全消失(残念)。
ただ、ロジャー・ディーン作の「トカゲロゴ」は掲載されておらず、今後も復刻される可能性は低いと考えられる。 ディスクのデザインは、味も素っ気もない。 ディスクを取り外すと、複数のギターの写真が現れる。 また気になる点は、表紙を見る限りでは「オリジナルミックスCD」と見分けが付かないこと。 裏側を見れば、2009年新ミックスとの旨、朱書きされているので判別可能。

Mercuryレーベルは今後、Tubular Bells を、どのように売ろうとしているのだろうか? まさか「New stereo mix がスタンダードだ」などと言い出すことはないと思うのだが。 また、レーベル移籍にともなってVirgin時代の作品(Hergest RidgeからHeavens Openまで)が全て廃盤になり、ちょっとした混乱が起きた。 遠からず復刻されるであろうが、企画盤(Boxed やThe Complete Mike Oldfield あるいは各種DVDなど)はどうなってしまうのだろうか?

この新ミックス(deluxe edition)企画は進行中であり、 2010年6月には Hergest Ridge と Ommmadawn が発売された。 Hergest Ridge は遂に1974年リリースのオリジナルバージョンが収録された。


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