Mike Oldfield
The Millennium Bell (Nov 1999)

Warner Misic UK 8573808852 - total time : 45.05


  1. Peace On Earth 4.09
  2. Pacha Mamma 4.06
  3. Santa Maria 2.44
  4. Sunlight Shining Through Cloud 4.33
  5. The Doges Palace 3.08
  6. Lake Constance 5.16
  7. Mastermind 3.04
  8. Broad Sunlight Uplands 4.03
  9. Liberation 2.38
  10. Amber Light 3.50
  11. The Millennium Bell 7.36

前作Guitars から、わずか半年足らずのインターバルで発表された作品。 前々作Tubular Bells lll 以来、1年半足らずの間に3作もリリースされ、 本来のマイクのリリースペース(1年〜数年に1作)に比べると、 異例なほどハイペースだったといえる。

コンセプトは、20世紀の終わりを記念して、人類の歴史を総括すること。 歴史上の出来事を年代順にピックアップし、それとリンクした曲を配している。 筆者は詳しくないので、ざっと流すが、キリストの誕生から始まって、 インカ帝国、コロンブスの新大陸発見、奴隷制度、、、、第1次世界大戦(アンネ・フランクの日記)、 と続く(しかしDogesとかConstanceって何?教養なくてスマソ)

基本的にはアルバム1枚通して1曲のトータルアルバムだが、展開がスムーズでなく、安易と感じる演出もある。 聴けば聴くほど病み付きになるような「AMAROKのギクシャク感」も、ここには無い。 それでいて「中だるみ」を感じてしまうこともある。 ここではむしろ、個々の優れた楽曲を楽しむべきだろう。 メドレー形式の小品集と捉えたほうが良いのかもしれない。 Tubular Bellからの流れといえるマイク節も、あちらこちらに散りばめられている。

大勢のゲストプレーヤを迎え、オーケストレーションやコーラス・ボーカルなど聴き所もあるが、 一方で、マイクのギターその他楽器演奏が控えめになった。

それでは、ゲストプレーヤーに着目して、各曲紹介してみ たいと思うが、しばし時間を頂きたく。

全般を通しても、「歴史の総括」というほど重いコンセプトではなく、 各エピソードを適当にピックアップして、さらりと流した感じである。 それでも、侵略、人権侵害、抗争、戦争が目立つところが、いかにも人類らしい。 ラストナンバーは、それまでに登場した楽曲を、テクノビートに乗せてフラッシュバックさせる、非常にポジティブな勢いを持つ。 そして山場ではカウントダウンとともに「1発だけ」ベルが鳴る。 タイトル「The Millennium Bell」が単数形なのもうなづける。 この曲はアルバム Robert Miles / Dreamland の雰囲気に似ているので、チェックしてみて下さい。

ジャケットは、子どもの目を引くデザインながら、詰め込み過ぎのけばけばしさで、消化不良と感じる。 画像では分かりにくいが、シンボルに映り込む文字の表現が不正確(まるで平面に映っているような)。 外装に Mike Oldfield の記載はなく、裏面に 1999 Oldfield Music Ltd なる表記が確認できる。

発売当時、メディアやレコード会社は一様に、本作をチューブラーベルズ・シリーズだと紹介した。 筆者は、違うと思うが(キッパリ)。


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