NEU!
[末尾]


NEU! (1971)

KRAFTWERKでの活動を経て発表された、NEU!(ノイ!)の1stアルバム。サウンドは、ディンガーのドラムスとローテルのギターが中心で、淡々としたビートが刻まれていく。ノイ!の特色とも言える、エイトビートをひたすら打ち鳴らし続けるドラムスを、ディンガー自身「アパッチ」と呼んでいる。人力テクノの源流が、ここにある。

2001年5月、本作と「NEU! 2」「NEU! 75」が遂に(やっと)正規CDリリースされた。ヨーロッパではEMIから、アメリカではAstralwerksというレーベルから発売。アメリカではEMIレーベルが閉鎖されたので、このようなリリース形態になった模様。 [Track List]

EMI (UK)
7243 5 30780 27

Track List : 45.44
  1. Hallogallo (10:07)
  2. Sonderangebot (4:51)
  3. Weissensee (6:46)
  4. Jahresüberblick : Im Glück (6:53)
  5. Jahresüberblick : Negativland (9:47)
  6. Jahresüberblick : Lieber Honig (7:18)
Music : Klaus Dinger + Michael Rother
Engineer : Conrad Plank

[Listening Report]

いきなり1曲目「ハロガロ(掛け声をアレンジした造語)」から、アパッチ10分間。 文句無しで快楽。この1曲がNEU!の全てを語るといっても過言ではないでしょう。 トランシーなビートに、ローテルのリバース・ギターとエフェクト群。 CD1枚、これ1曲ぶっ通しでもOKです。

次の「Sonderangebot(特別提供)」は、パーカッション系ミュージック・コンクレート。ちょっとスリラー系で、途中で音が一瞬途切れる。続けて演奏される「Weissensee(白い湖・海)」は、ミディアムテンポの浮遊系ジャズ・ロック。

後半の組曲「Jahresüberblick(年度計画)」は、ノンストップではなく、曲間が10秒くらい空いていたりする。 #4は水の音を使った、静かなアンビエント・トラック。取り留めはないが、何とも心地良い。その静寂を打ち破るかのように、いきなり道路工事のノイズで始まる#5は、典型的なアパッチ。途中でノイズにかき消されながら、テンポの加減速あり、ブチ切れ終了。 #6はダラッとした電気ギターに、かすれた生声の歌もの。感想は「......」です。

しかし、ラスト#6のような楽曲は、後の la! NEU? 作品にて頻繁に登場することから、NEU! の別側面を現す、非常に重要なトラックであることがわかる。アパッチ(ハンマー)ビートばかりに囚われると、NEU!の音楽性を見誤ってしまうのだ。

EMI版のジャケットはポスター形式になっており、ジャケを広げると2倍尺のアートワークと見開きが現れる仕組み。明らかにCaptain Tripのパクリだが、好感度は高い。NEU!ロゴは蛍光色印刷だが、スキャナで取り込むと、色がイマイチ。さらに困ったことに、曲名がディンガーの手書き文字で記載され、判読困難。このページのトラックリストは、日本盤アナログのライナーから転載したもの。


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