Thomas Dinger + 1-A Düsseldorf
[末尾]


Für Mich (1982)

故トマス・ディンガー氏のソロアルバム。邦題は「我が為に」。明るいタッチのシンセ音楽で、La Düsseldorfの雰囲気を引き継いでいる。

このCDはCaptain Tripからの日本盤で、1A Düsseldorf名義のボーナストラック2曲を追加収録。リマスタリングで音質も向上しているようだ。
[Track List]

Captain Trip
CTCD-078

Track List : 43.55
  1. Ballgeflüster 7.04
  2. Leierkasten 0.54
  3. Für Dich 9.20
  4. E-605 14.07
  5. Alle Walzer 2.59
  6. Für Euch 1.41
  7. Kostprobe 1 (1-A Düsseldorf) 2.34
  8. Kostprobe 2 (1-A Düsseldorf) 5.20
[Listening Report]
Thomas Dinger : Organ, Synth, Piano, Tubular Bells, Drums
track 7-8 : Thomas Dinger + Nils Kristiansen
(co-produced by Hans Lampe)

#1(ひとり言)は、リズムマシンの起動・再起動で始まる、明朗なワルツ。まさに能天気な、ドュッセルドルフらしい佳曲である。同じリフが続き、最後はロック的に盛り上がる。ラストで変な音が一瞬鳴るところなど、いかにもトマスらしい。#2(手廻しオルガン)は、まさしく手回しオルガン。バタバタした音を伴う、ほのぼの系ワルツ。#3(汝の為に)は、イヌ(裏ジャケに写ってる犬?)の唸り声で開始。NEU!75やドュッセルドルフを踏襲した、ニューウェーブ・ハンマービートが突っ走る。CDプレーヤの故障??と思わせるエンディングも◎。

定番的な旧side Aに比べると、後半はタイトルどおり、個人的な趣向が強い。#4は、愛犬と過ごす、至福の(怠惰な?)ひととき。#1の別アレンジのようだ。本作最長のトラックで、終始イヌがヒンヒンいってるが、やはりジャケに写ってる犬だろうか。非常にゆったりしたリフであり、これまたゆっくり時間をかけて盛り上がるので、そのときの気分次第では退屈に聞こえるかも。鳥のさえずりの中に、ピアノの音色が消えていく。

#5(ワルツ通り)は、アップテンポなオルゴール風シーケンスに、ストリングシンセが絡む、美しい曲。展開らしいものはなく、順当にフェイドアウト。#5(汝達の為に)はシンセによる単純ミニマル。聴き所は、ラストの放屁。

#6-7(試食品1-2)はボーナストラックで、本編とは趣を異にする。ブツッとノイズが入り、猛烈なヒスノイズに溶け込むように、歪みまくりのビートがカシャカシャ鳴っている。10世代くらい孫コピーのような音質で、ノイズです。

The dog

ジャケのメークアップは、Bärbel Lange。ポスタージャケに、不気味な写真がいっぱい写っております(掲載省略)。


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