NEKTAR
[末尾]


Recycled (1975)

ネクターの7作目アルバムで、他アルバムに比べ突出した出来と言われている。 実際、ネクターにとどまらずプログレ屈指の傑作。 このアルバムでは、シナジーSYNERGYとして知られるラリー・ファーストがゲスト参加していることもあり、シンセサイザ・サウンドが実に素晴らしい。さらにコーラス隊も加わって、スケールの大きいサウンドだ。紙ジャケ・リマスター切望アイテム。(リマスターなら出てるって話しもあるらしいけど、オフィシャルサイトによれば2004年版のリマスターも予定されているとのこと。)

[Listening Report]

bellaphon
289-09-003

Track list :
  1. Recycle
  2. Cybernetic Consumption
  3. Recycle Countdown
  4. Automation Horrorscope
  5. Recycling
  6. Flight To Reality
  7. Unendless Imaginations ?
  8. Sao Paulo Sunrise
  9. Costa Del Sol
  10. Marvellious Moses
  11. It's All Over
Recycled Part 1 : track 1-7 (17:37)
Recycled Part 2 : track 8-11(19:03)
Roye Albrighton : g, vo
"Taff" Freeman : kb, vo
Ron Howden : ds, perc
"Mo" Moore : bs, vo
Mick Brockett : visual environment
Larry "Synergy" Fast : synth
The English Chorale conducted by Robert Howes
arrangement by Christian Kolonovits
Produced by Peter Hauke and Nektar
Published by Bellver Music

環境保護というコンセプトではなさそうなRecycled は前半・後半に分かれ、ノンストップで展開する。シンフォニックというよりもスピード感のある畳み掛けるような展開で、そのクオリティ、メロディの素晴らしさは数あるプログレッシブ・ロックにおいてもトップクラスの仕上がりだ。まるでハードロック的な勢いだが、明らかにそれとは一線を画する演奏内容である。

暴風を思わせる轟音で幕を開ける「Part1」は、高らかな主題メロディに引き継がれる。1度聴いただけでも耳に残る、印象的な曲だ。トラック1〜3は基本的に同じ曲。中間の「サイバネティクスの消耗」は壊れた機械のようなシーケンスが圧巻。4トラック目「全自動恐怖体感(でいいのかな?)」からは後半の主題が現れ、これもスピード感あふれる名曲。トラマティックな緩衝楽章「Recycling」を経て、あとはラストまで一気に突っ走り。テンションの全く落ちない緊張感から解き放たれるように、シンセサイザによるアンビエントなリフレインで終了。そのリフレインの別バージョンで「Part2」がスタートする。CDで通して聴くと実に自然なつながりで、心憎いまでの構成だ。以降もかっちりとしたメドレーだが、タイトルが示すようにトロピカルで陽気な、一味違った雰囲気を楽しめる。そして、叙情的なバラード「It's All Over」に引き継がれ、エンディングのアンサンブルも言葉で言えないほど美しい。まさに全編圧巻の名盤で、見つけたら即ゲットすべきだ。

Jacket Inner, Oh Shit, It's NOT color ! Nektar Logo

輸入盤のアナログジャケットは見開き付き全面フルカラーで美しい、いや美しいのは色彩だけで実はなかなかグロテスクなイラストだった。まぁショッカーの怪人のようなノリである。CDでは価値が損なわれてしまった。クレジットは、ほとんど何も書かれていない。


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