MAGMAについて

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マグマ MAGMA の中心人物、クリスチャン・ヴァンデ Christian Vander (1948年2月21日生まれ) は、幼少の頃からクラシック、ジャズに親しみ、ティーンエイジになりたての頃から本格的にドラムスを始める。1967年、クリスチャンが敬愛するジャズ・アーティスト、ジョン・コルトレーン John Coltrane (sax) の死去により、失意のクリスチャンはイタリアでの放浪的な音楽活動に出る。そして、ある日「啓示を受けた」とフランスに戻り、今後の音楽活動を模索する。そして、1969年のMAGMA結成へと向かっていく。

MAGMAの特異ともいえる特色は、架空の言語「コバイア語」である。クリスチャンによれば、「コバイア語は天から降ってきた言葉、インスピレーションで湧き出した言葉」だそうで、「コバイア星からやってきた宇宙人」の言葉(笑)ともいわれる。母国語であるフランス語では自らの音楽に適さない、ということらしい。

MAGMAは結成後もメンバーチェンジを頻繁に繰り返し、グループに何らかの形で関わったミュージシャンは100人くらい居るのでは、とまでいわれる。ここでは各メンバーについては触れないが、MAGMA人脈はフランスのプログレ、ジャズロック・シーンの大半に及んでいる。

結成当時の初期作品は、ホーンセクションを導入した変態ジャズ・ロック。クラウス・ブラスキ Klaus Blasquiz の悶絶コバイア声がエグく絶品。3rdアルバムからはステラ Stella Vander を中心とした混声コバイア合唱団を加えて、「THEUSZ HAMTAAHK3部作」(第1章THEUSZ HAMTAAHK、第2章WURDAH ÏTAH、第3章MEKANÏK DESTRUKTÏW KOMMANDÖH)と呼ばれる変態大作オペラを展開する。続いて、大作「Emehnteht-Re」に着手した(らしい)が、未だ完成形は示されず、アルバム「KÖHNTARKÖSZ」「ÜDÜ WÜDÜ」などで、その片鱗を聴くことができる。KÖHNTARKÖSZ(曲)は、Emehnteht-Re の導入部といわれる。また当時の「地鳴りベーシスト」ヤニック・トップ Jannick Top 作の De Futura もインパクト絶大。

クリスチャン・ヴァンデは、この頃からソウル系の「歌」を重視しはじめる。ファンク色のある「ATTAHK」、ミニマルなボーカル・パフォーマンスで構成された「Merci」を発表し、マグマとしての活動を休止する。以降は「Offering」「TRIO」名義その他、多数の作品を発表している。Offeringは歌うMAGMAという趣きで、アンプラグドなMAGMAと捉えることができる。

マグマは1996年に活動を再開、2度の来日も果たす(2001年のライブレポート)。

マグマの音楽を言葉で説明するのは難しく、年代によって音楽性の変遷もあるが、黄金期といわれる「THEUSZ HAMTAAHK3部作」をモデルに、少々強引に説明してみたい。使用楽器はドラム、パーカッション、ベース、ピアノが主体で、作品によってはホーンセクションが入る。ギターは無しか、あまり前面には出てこない。コバイア合唱隊は、クラシック声楽のような歌いっぷりで、オペラに近い。もともと、コバイア語はオペラの発声法をモデルにしたものだ。
いわゆるシンフォニック・ロックとは一線を画する曲構成は唐突無稽に感じるが、クラシック音楽を聴いているような荘厳さである。一方で、卓越した演奏力を持つリズム隊が叩き出すビートは、メガトン級の破壊力とファンクネスを持つ、と同時にトリッキーだ。そして最大の特色だが、通常のロック(含シンフォ系プログレ)やポップスで聴かれる「一定の主題メロディ」がほとんど存在せず、断片的なリフを組み合わせて構築した音楽であるということだ。
サウンドは表面的にはヴァンゲリスVangelisの「天国と地獄/Heaven and Hell」に近い。しかし、筆者はむしろフィリップ・グラス Philip Glass やスティーブ・ライヒ Steve Reich に近いのではないかと思っている。

MAGMAについて、海外サイトやライナーノーツなどで調査しようにも、ほとんどがフランス語なので手出し不能である。しかしながら、貴重な日本語情報ファンサイトがあり、非常に心強い限りです。
当サイトでは出来るだけコバイア語の雰囲気を出せるよう表記していく所存だが、表示不能の文字(グラフィックスでも使えば可能だが)もあり、割愛しますので了承ください。

編集盤「Kompila」(REX20)を参考にディスコグラフィーを掲載するが、以降も発掘音源のリリースが続いている。把握でき次第、掲載していく予定である。 カタログ番号REXで始まるものは、MAGMAとして活動を一旦停止するまでにオフィシャル・リリースされた作品(再発を含む)、AKTで始まるものは未発表ライブ音源などの発掘もの。Aで始まるものはOffering以降にリリースされる作品、と捉えている。

REX

MAGMA / KOBAÏA (1970) (REX 4-5)
MAGMA / 1001°Centigrades (1971) (REX 6)
MAGMA / MEKANÏK DESTRUKTÏW KOMMANDÖH (1973) (REX 7)
MAGMA / KÖHNTARKÖSZ (1974) (REX 8)
Christian VANDER / WURDAH ÏTAH Tristan et Iseult (1974) (REX 9)
MAGMA / LIVE (1975) (REX 10-11)
MAGMA / ÜDÜ WÜDÜ (1976) (REX 12)
MAGMA / ATTAHK (1977) (Seventh REX 13)
MAGMA / Retrospektïw 1 & 2 (1980) (REX 16-17)
MAGMA / Retrospektïw 3 (1980) (REX 15)
MAGMA / Merci (1983) (REX 3)
MAGMA / Mythes Et Legendes (REX 14)
MAGMA / Inedits (REX 19)
MAGMA / Kompila 金毘羅 (REX 20)

AKT

MAGMA / LES VOIX 1992 (AKT 1)
VANDER TOP BLASQUIZ GARBER / SONS Document 1973 (AKT 2)
Christian VANDER / LES VOYAGES DE CHRISTOPHE COLOMB (AKT 3)
MAGMA / THEATRE DU TAUR 1975 (AKT 4)
MAGMA / BOBINO 1981 (AKT 5)
BABA YAGA LA SORCIERE (AKT 7)
MAGMA / BRUXELLES 1971 (AKT 8)
MAGMA / REIMS 1976 (AKT 9)
MAGMA / MEKANIK KOMMANDOH (AKT 10)

A

TRIO / JOUR APRES JOUR (A4)
TRIO / 65! (A5)
OFFERING / 1-2 (A1-2)
OFFERING / 3-4 (A5-6)
Christian VANDER / TO LOVE (A3)
Christian VANDER / A TOUS LES ENFANTS (A14)
Simon GOUBERT / HAITI (A7)
Simon GOUBERT / COULEURS DE PEAUX (A12)
Simon GOUBERT / L'ENCIERRO (A18)
WELCOME BIENVENUE (A14)
Stella VANDER / D'EPREUVES D'AMOUR (A8)
Jean-Luc CHEVALIER / KM5 A BANGUI (A13)
Patrick GAUTHIER / BEBE GODZILLA (REX 18)
Patrick GAUTHIER / SUR LES FLOTS VERTICAUX (A11)
Jean-Luc CHEVALIER / HOMMAGE A JACO (A21)
Patrick GAUTHIER / LE MORSE (A20)
Pierre-Michel SIVADIER / D'AMOUR FOU D'AMOUR (A16)
Pierre-Michel SIVADIER / FOLLEMENT DOUX SI LA GUERRE ECLATE (A17)
Emmanuel BORGHI / ANECDOTES (A22)
COLLECTIF MU / LIVE AU CRESCENT (A23)
Sophia DOMANCICH / L'ANNEE DES TREIZE LUNES (A15)
COLLECTIF MU / DON QUICHOTTE (A24)

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