Offering
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Offering Part I - II (1986)

MAGMA解散後の新規プロジェクト第1弾。 '85年9月頃から録音され、サウンド的にはMerci からの流れを汲んでいる。 スキャットとボイス・パフォーマンスが秀逸な、精神性を感じる作品だ。 このCDはOffering Boxの1枚目。

Seventh A1-A2 - total time : 70.14


  1. OFFERING (part 1) 8.02
  2. EARTH 10.29
  3. JOÏA 17.32
  4. C'EST POUR NOUS 8.07
  5. LOVE IN THE DARKNESS 10.34
  6. TÏLÏM  M'DOHM 2.37
  7. MAZUR - KUJIAWIAK - OBEREK 4.59
  8. SOLITUDE 4.07
  9. ÜGÜMA MA MELIMËH GINGËH 3.43

Offering Part I とOffering Part II の2作品を収めたCDで、 #3のJOÏA までがPart I と思われる。

#1はジャズ・ソウル風インストに、ステラ・ヴァンデのスキャットが、高らかに歌われる。 Offering の王道的な、崇高な作品だ。 かなりの熱唱なので、音量に注意した方がよいかも。 そのままノンストップで#2へ。 行進曲のようなドラムスが加わり、 今度はクリスチャン・ヴァンデのボーカルパフォーマンス。 どちらかというと呪術的なイメージで、 コバイア語のフレーズも聞こえてくる。 金切り声(裏声)を交えたボーカルや、フルートとの掛け合いが、淡々と続いてゆく。

#3は、ピアノのリフレイン(2音だけ)に乗って、 クリスチャン・ヴァンデのボーカルパフォーマンスが繰り広げられる。 リリカルで躍動的なナンバーだ。 2009年5月26日、東京TUCでのソロ公演で披露された。

#4はソロピアノとステラのスキャットで開始。 そしてクリスチャン・ヴァンデとの掛け合いが始まる。 時々、英語のフレーズ You Got A Soul 云々が聞こえてくる、ノリの良いナンバーだ。 ラストは再びステラのスキャットで締める。 この作品も、クリスチャン・ヴァンデのソロ公演で披露された。 この曲だけステラが参加し、息もぴったりのパフォーマンスに背筋がぞくぞくするほど。 ソロ公演を体験すると、ラテンパーカッションとブラス隊は要らないな、と思えたりする。

#5はサンプルボイス風のシンセとクリスチャン・ヴァンデの一声。 打ち込みっぽいシンセベースとシーケンスが走る、アンビエント・テクノっぽいバックだが、途中からピアノに引き継がれる。 オファリングにしては珍しく決まったメロディと歌詞(うっうぅ〜、べいべー云々)のある、R&B風ボーカルを楽しめる。 「きままなメロディ」って空耳でした。

#6はミニマルなリフレインとステラのボーカル・リフレインを組み合わせた小曲で、 いかにもMAGMA的な(あるいはPhilip Glass的な)メカニカルな演奏を堪能できる。 良曲ながら、CDプレーヤーが止まってしまったかのように、唐突に終わる。

#7はソロピアノによる扇情的なワルツ。 どうやら、これはオリジナルLPより短くなっているらしい(後述)。

#8は、ソロピアノに導かれるミニマルなバラードで、 最後にコルトレーンへのメッセージが入っている。 #9は、ピアノの弾き語り。 後半で聞こえる雨音(エフェクトあり)がロマンティック。 この曲もソロ公演で演奏された美しい曲だ。 タイトルの綴りは邪悪っぽいが、これはスキャットの発音表記らしい。

MAZUR - KUJIAWIAK - OBEREKについて)
もともと7分40秒ほどの作品で、タイトルが示すように3部構成の組曲だった。 MAZURが主題で、残り2パートは、それの変奏曲。 KUJIAWIAKは緩衝楽章で、OBEREKはちょっと激しい感じ。 んでもって、このCDではOBEREKが除外されている。 「アルバムコンセプトに合わない」「外した方が、流れが良い」などの判断があったのかもしれない。 入れてくれてもいいじゃん、と思うんだけどね。


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