MAGMA
[末尾]


1001°Centigrades (1971)


マグマの2ndアルバム「摂氏1001度」。サウンド的には前作の延長上にある。ここではブラスキがヴォーカルをとり、混成コバイア合唱団は登場しない。収録曲(3曲)は、それぞれ作者が異なるが、聴き所はやはりクリスチャン・ヴァンデによる「RÏAH SAHÏLTAAHK」だろうか。フィリップ・グラス調のリフを複雑に絡み合わせた曲で、次回作MDKに代表される典型的マグマ・サウンドの原石のようだ。他の2曲は、よりジャズ・ロック色が強く、もちろん優れたトラックである。

このCDは国内盤だが、輸入盤に日本語解説を付けたもの。オリジナル・ライナーのアルバム・コンセプト(フランス語)が和訳されている。SF的な1stに比べると、抽象的な内容だ。[Track List]

Seventh
REX 6
King International
KICP 173

Track list :
  1. RÏAH SAHÏLTAAHK (21:51) 一人のコバイア人
  2. "ISS" LANSEÏ DOÏA (11:46) "イス"ランゼイ・ドイア
  3. KI ÏAHL Ö LÏAHK (8:20) キ・イアル・オ・リアク
[Listening Report]
FORCE RYTHMIQUE
Klaus BLASQUIZ : vo, perc
François CAHEN : p
Francis MOZE : b
Christian VANDER : ds, perc, vo
PELOTON DE CUIVRE
Teddy LASRY : cl, s, fl
Jeff SEFFER : s, bcl
Louis TOESCA : tp
Louis SARKISSIAN : Regisseur Staregique

それでは聴いてみよう。まずは長編「一人のコバイア人」から。アップテンポで少しだけラテンなリズムと「まーてー、まてー、こばぃやー、しゅめんれぇー、しゅめんれぇせぇ、、、どのばん!」との歌詞が能天気だが、これから典型的なマグマ節&マグマ構造をたっぷり堪能できるので、わくわくしてくる。そして、変拍子を含むリフや短いモチーフが次々繰り出され、打ちのめされてしまう。複雑な曲構成ながら、シンフォニック・ロックのような起承転結は無く、脈絡のない展開に弄ばれるのみだ。MAGMAの作品の中でも、最も変態っぽい曲かもしれない。チューブラー・ベルズみたいなフレーズが出てきたり、ちょっと静まったところでトランペットの一喝、も楽しい展開。2曲目はテディ・ラズリーの曲で、ホーンセクションのフレーズがとてもカッコイイ。ジャズロックにおける屈指の名曲と思う。途中のうめき声のようなボーカルはご愛嬌。3曲目はフランシス・カエンの曲で、気品を感じるジャズ・トラック。後半の急展開も聴き所。ラストは妙にイージーなリフレインでフェイドアウト。

後にMAGMAを脱退したFrançois CAHENは、Yochk'o SEFFERと共にジャズロック・グループZAO(蔵王?、、、語源は諸説あるみたい。ロゴマークはこちら)を結成した。


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