MAGMA
[末尾]


"Les Voix" Concert 1992 Douarnenez

コーラス隊中心のライブアルバム。サウンドは、MAGMAというよりもOffering に近い。 この作品では、未完成曲といわれる「Zess」が聴ける。Zessは今のところスタジオテイクは発表されず、ライブアルバム「BOBINO 1981 (AKT 5)」にも収録されている。なお、このコンサートは全長2時間に及ぶセットリストだったようで、完全収録には程遠い状態になっている。

[Track List]

Seventh AKT 1

Track List : 44.38
  1. ËMËHNTËHT-RÊ (Announcement) 3.39
  2. C'EST POUR NOUS 7.55
  3. ZËSS (extrait) 17.18
  4. WURDAH ÏTAH (extrait) 15.46
[Listening Report]
Stella VANDER : Chant
Addie DEAT : Chant
Julie VANDER : Chant
Benedicte RAGU : Chant
Isabelle FEUILLEBOIS : Chant
Jean Christophe GAMET : Chant
Alex FERRAND : Chant
Jean François DEAT : Chant
Pierre Michel SIVADIER : claviers
Simon GOUBERT : piano, claviers
Philippe DARDELLE : contrebasse
Christian VANDER : Chant, piano, batterie

EMEHNTEHT-RE (Announcement)
重厚なピアノに導かれてコーラスのリフレインが続く、静かな曲。節回しがTHEUSZ HAMTAAHKの一節に似てなくもない。
C'EST POUR NOUS
前曲同様、ピアノとスキャットで構成された曲。しばらく似たような感じだが、途中で加速し、見事なまでのスキャットの掛け合いを堪能できる。そして残響は、次トラックへ。
ZESS (お師匠さん)
この曲は「ワンリフを繰り返すだけの未完の大曲」と言われるが、必ずしも適切な表現ではない。ただ、このトラックも完成形ではないらしい。重厚なピアノと怪しげなコーラスが6分近く、ゆったりと続く。ここで主題が提示され、ピアノのリフに乗って歌主体のパートが始まる。高らかに歌われるメロディは、ヴァンデのボーカルと思われる。歌詞(コバイア語)が有るのか、スキャットなのか、よく分からない。ここで現れるリフレインは後のシングル「EKTAH」でも聴くことができる。コーラスパートが次々に加わり、加速的に盛り上がっていくが、途中と最後に割り込んでくる、調子外れなリフにドキッとさせられるという、楽しい仕掛けもある。 なお、BOBINO 1981 収録バージョンとは、大きく印象が異なる。
WURDAH ITAH (死せる地球)
道化なピアノで後半「Waïnsaht !!!」がスタートする。ドラムレスの秀逸なWURDAH ÏTAHには、思わず聴き惚れてしまうほど。アルバムとほぼ同じ展開で「C'est La Vie Qui Les A Menes La !」へと続き、例のピアノ・ミニマルが炸裂。リフと残響が続き、次パートへのリフレインが聞こえてくるところで切られている。毎度のように「ああ、またか;」と、落胆を隠せない。ここからM.D.K.の後半部分に移るらしい。

この編成のライブでは、THEUSZ HAMTAAHK 3部作を抜粋した1時間強のメドレー(THEUSZ HAMTAAHK〜WURDAH ÏTAH後半部分〜MEKANÏK DESTRUKTÏW KOMMANDÖH後半部分)が演奏されていたらしいが、本作ではWURDAH ÏTAHのみが収録されている。情報によればTHEUSZ HAMTAAHKとM.D.K.ではドラムスが前面に出ていた関係から、歌主体のLes Voixにそぐわないとの理由でカットされたらしい。

内容が良いだけに、このような中途半端かつ消化不良な状態では、非常に歯がゆく思われる。 2枚組み完全収録でのリイシューを、Seventh に強く希望する。


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