MAGMA
[末尾]


KÖHNTARKÖSZ (1974)


竹川真氏の解説によれば、トゥーザムタークTHEUSZ HAMTAAHK第2楽章のデモテイク盗用という不運な出来事をきっかけに、クリスチャン・ヴァンデはコバイア星の物語を離れて、新たなコンセプトで創作活動を始め、完成したのがこの「コンタルコス」だそうである。

ストーリーはこれまでのSF的なものからオカルト風に変化し、サウンドも重くドロドロしている。「ある日、コンタルコス(主人公)がピラミッド地下のEmehnteht-Reの墓に潜り込み、タイムスリップによるEmehnteht-Reの人生の追体験と覚醒、そして能力を身に付けて帰還する」という、遊戯王の千年アイテム漁りのような内容である。 [Track List]

Seventh
REX 8

Track List :
  1. KÖHNTARKÖSZ Part One (15:22)
  2. KÖHNTARKÖSZ Part Two (15:56)
  3. ORK ALARM (5:28)
  4. COLTRANE SÜNDÏA (Coltrane rest in peace) (4:11)
[Listening Report]
Christian VANDER : ds, perc, vo, organ
Jannik TOP : bass, cello, vo, piano
Klaus BLASQUIZ : vo, perc
Gerard BIKIALO : piano, Yamaha organ
Micael GRAILLER : piano, clavinet
Stella Vander : vo
Brian GODDING : guitar

それでは聴いてみよう。ロックコンサートなどで普通に聴かれる、引き延ばしエンディング(ギターやキーボードによる持続音にドラムが乱打する、じゃーーーん!!というヤツ)を思わせるイントロで、30分を越すコンタルコスはスタートする。「どー、れー、みー(よく聞くと違うみたい)」というコーラスとピアノの重々しいリフが繰り返され、従来(M.D.K.)のようなオペラ風の複雑な展開は影を潜めて、暗黒という言葉が相応しい、緊張感みなぎるインプロビゼーションが続く。正確にはド・レ・ミの音程ではないが、音程など意味はない。中間部、つまりPart Oneの終盤で叙情的なピアノ・ソロが現れて終了。その別バージョンでPart Twoがスタートする。Part Oneで使われたピアノのリフが再び現れて、段階的にテンポを上げ激しさを増しながら、クライマックスを迎えるのだ。そして、テンポを落としながら、チベットの声明のような効果音に埋もれるように終了する。ちなみにライブ・バージョンではエンディング部分が作り直されているので、「MAGMA LIVE」も聴いておきたい。
残りの2曲は短編ながら、個性的である。「ORK ALARM」はヤニックのセロがガンガン鳴りまくる、重々しい曲。コンタルコスのリミックスのように聞こえなくもない。ラストは、ジョン・コルトレーンに宛てた、ピアノ多重録音によるアンビエントである。


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