Magical Power Mako
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mAgicAl compUteR MusiC (1985/03/21)

1983年、マジカル・パワー・マコは、ヤマハのシステム「FMミュージック・コンポーザーYRM-15」を試用し、オリジナル作品を手がけていた。本システムの核になるのはMSXパソコン。MSXは、ファミコンと同じようにソフトをROMカートリッジで供給するシステム。もちろんWindowsなど無い時代のことである。音源は「FMサウンドシンセサイザーユニットSFG-01」なる小箱。協力はリットー・ミュージック。

CBS Sony 32DG 38 - total time : 58.30


  1. ロード・ザ・ヴァージン 2.43
  2. チェンマイ 3.12
  3. スリラー 3.30
  4. ジィス・イズ・ザ・コンピューター・ミュージック 1.20
  5. スタジオMIDI 4.17
  6. アラベスク 0.50
  7. メタルCPU 2.17
  8. ユー・ニード・ア・スィート・リトル・コンピューター 5.15
  9. マドンナ 2.37
  10. 日々の糧 3.42
  11. アイル・フェイド・アウェイ 3.34
  12. フロム・ナムバー・シックス・トゥ・テン 10.58
  13. マイ・ランド 3.30
  14. スプリング・ストーム 7.29 (includes 30sec blank)
  15. "L5" 1.40
  16. "TCM" 1.05
  17. "THR" 0.25
トラックリストは作品の雰囲気を出すために、あえて仮名表記にしています。

Guest : Blue Mountain Reiko (vocal)
ほとんどの曲をMSXパソコン1台でリアルタイム演奏させているらしい。 当時のCPUがあまりに非力だった所為か、所々でリズムの「引っ掛かり」が聞こえてくる。 パート数が多い場合、ループが1周する部分で、バサッと引っかかる。 あくまでも「溜め」ではなく、全体の時間軸が遅れてしまう。 「打ち込みは正確無比」との概念は、本作において成立せず、ある意味人間くさい暖かみというか、 とても新鮮な響きで、病みつきになってしまうのだ。

アレンジは緻密なもので、近作(EROtic ELOhim, Magicなど)を彷彿とさせる、優れた作品に仕上がっている。

#1はFMミュージック・コンポーザによる第1弾。リズムの引っ掛かりや、ワウフラッターっぽい音が聞こえる。 鳥のさえずりや波の音に引き継がれて、#2は性急な南国エスニック。でも後半は弦楽四重奏みたい。 #3はメジャーなマイケルさんとは無関係な、おどろおどろしたアヴァンギャルド・シンセ。

#5で聞こえる「テープの回転ムラ」は、かなりのもの。 #6はクラシック・ピアノ曲の打ち込み。 幼少の頃のピアノ発表会を想い出すかのように。 #7は、まんまEL&Pの「庶民のファンファーレ」とPFM「La Festa」を掛け合わせたような曲。 #8はお寺の鐘の音と、安物の犬の吠え声(サンプル)を使った、とぼけた歌もの。 ブルーマウンテン嬢(HNは直訳とのこと、美人・美声・キーボードの腕前は先生並み、とある)登場。 #9はシンフォ・プログレのようなフレーズで構成された小曲。 #10はシンフォ・プログレの緩衝楽章みたいな曲ですかね。 #11は歌もの2曲目。とっても素敵なファンタジック・チューン。 #12は渾身の打ち込みシンフォ。次々と新展開が打ち出される。もちろんリズムの遅れもバッチリ(笑)。 途中、テープの回転が止まりかけたように思える演出が楽しい。 #13の後半はダブ・ミックスぽいが、全て打ち込みで演ってるのかなぁ? #14はダイナミックに疾走するダンスナンバー。リズムもしっかりしており、格好良いです。

30秒のブランクをおいて、モデムノイズがピーガリガリギャピーと炸裂。 ovalの親玉状態。これはMSXパソコンデータで、世界初の「アナログCD-ROM」だそうである。

mAgicAl compUteR MusiC package

ケースは特殊な形状。discを取り出す時に、ちょっぴり悩んだ。こんなの初めて見ました。


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