Ralf & Florian (1973)

Kraftwerk
Jacket sample Jacket back
(Germanofon 941023)

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作品紹介

『テクノ音楽・生みの苦しみ』

KRAFTWERK名義の3作目。 前作のアンビエント指向を見直して、遊び心のあるポップ・ミュージックを目指す。 試行錯誤ではなく明確なベクトルがあるものの、演奏レベルがまだ十分に追いついていない。 シンセサイザ類は控えめで、TOYピアノや、ヘロヘロのギターや、やたらと主張の強いフルートなど、 アンバランスで落差のあるサウンドが特色になっている。 チープでオモチャっぽくて空回りしている感もあるが、だからこそ本作ならではの味わいがあるのだ。

リズムマシンを前面に押し出して「ダンス音楽」と言い切る先見性や、 初めてヴォコーダが使われるなど、 テクノ音楽を生み出す過程を追体験できる、貴重な作品である。

Ralf Hütter & Florian Schneider :
Vocals, Keybords, String & Windinstrumente, Drums, Electronics
(Engineer : Conrad Plank)
Recorded & mixed May-July 1973 at Kraftwerk Studio, Düsseldorf etc.

この作品もファーストアルバムと同様に未CD化であり、Germanofon盤、Crown盤で聴くことができる。

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収録曲目

Track Time Title
1 4:23 Elektrisches Roulette
2 2:52 Tongebirge
3 6:18 Kristallo
4 3:43 Heimatklänge
5 6:37 Tanzmusik
5 13:54 Ananas Symphonie
Total 37:48

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曲目紹介

Elektrisches Roulette(電子ルーレット)
奇妙な低音でスタートし、レトロなゲーム機のようなシーケンス。チープなメロディで、浮わついた感じがするほど楽しい曲。おもちゃのようなノリ。ドラムスのリズム感がいまいちで、ドタバタしているのが残念。
Tongebirge(音声山脈)
フルートのリフレインが応酬するナンバーで、"Megaherz" (1stアルバム収録) 最終部のリアレンジ。山岳を吹き抜ける風のような曲、と言ってしまうと少々クサいか。
Kristallo(水晶)
不思議な音色の、淡々としたビートをバックに、乾いた音のキーボードがパラパラと響く。メロディは物悲しくも軽快。後半、エコーが深くなって消えていくと、ビートが逆回転になる。5分〜6分にかけて、突如として能天気なロックンロール調になり、再び逆回転ビートに戻って終了。
Heimatklänge(故郷の響き)
フルート主体の、ほのぼのとしたリフレインとピアノが絡むアンビエント。
Tanzmusik(舞踊音楽)
これこそ名高い、リズムマシンによるダンス音楽。キャッチーで軽快なリフに乗って、楽しく踊りましょう。いわゆるディスコ音楽とは異なるが(どちらかというとバレエ風のノリ?)、テクノ=クラブ・ダンスという未来形を、見事に予言している。基本的にはミニマルだが、コーラス、硬質なビブラホン、ハンドクラップを加えて盛り上がる。派手なクラップが聞こえると、終了です。
Ananas Symphonie(パイナップル交響曲)
前半は断片的なテーマの寄せ集めみたいに聞こえる。ヴォコーダを用いたタイトルのコールと、ハワイアン風のギター。リズムマシンも軽く流れる、のほほんとしたアンビエント。よく眠れる。

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音質評価

全般にチープで薄っぺらい音だが、クリアと言えるでしょう。 Germanofon盤とCrown盤の傾向は1stアルバムと同じ。

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ジャケットについて

画像はGermanofon盤。 ラルフとフローリアンのポートレイトだが、額の広い学者2人組みといった風貌で、少しもロックっぽさが無い。 画質はイマイチ。むしろ裏表紙の写真(以下参照)が良い。 Crown盤はボロボロでんな。

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