Klaus Schulze
Picture Music (1975)

Magnum music CDTL 002 - total time : 46.42

  1. Totem 23.38
  2. Mental Door 23.04
  3. C'est pas la même chose (Bonus Track) 33.00 : Revisited only

Klaus Schulze : EMS synthesizer VCS 3, ARP Synthesizer Odyssee, ARP Synthesizer 2600, Farfisa Professional Duo organ
Recorded : Autumn 1973, Berlin

本作は、前々作 Cyborg の録音から数ヶ月後、すなわち前作、Blackdance よりも先に録音されました。 ミニマル・シーケンスやメロディアスなソロ、ドラムスまでを加え、 発振音の集合体のようなCyborg からは大きく様変わりしています。 包み込むような優しさと激しさを持った作品です。

1曲目、トーテムはシーケンサを駆使したリズムが使われ、発振音が跳ね回り、脈打つようなビートを生み出す。バックに流れる叙情的なメロディは時折、ビートにかき消されながら儚く響く。後半、テンポが速まり、少しくらい緊張感が増すかなぁ。終盤、シンセサイザによる効果音が圧巻で、シリアスなフレーズに引き継がれて、急なフェイドアウトで終了。

2曲目、メンタル・ドアは以降のシュルツェ作品の典型的な曲構成になっている。序盤の導入部は静かでシリアス、シンセサイザによる効果音も表情豊かである。中間部から次第に熱を帯び、シュルツェ自身によるドラムスが加わって、ハードロック的なクライマックス。ここでの主役はシュルツェのドラミングで、力任せにガンガン叩きつけるようなブレークビーツが圧巻。バックはベース兼シンセの弾きまくり。 終盤は、叙情的にトーンダウンしている。

Revisited版ボーナストラックはTotemのロングバージョン。 前半のシーケンス入りパートは公式版とほぼ同じ長さになっており、エンディングパートが10分近く延長されています。 ゆえに公式版で聴けないシーケンスや起伏ある展開も楽しめて、明らかにこちらのほうが素晴らしいです。 エンディングは完奏しているっぽく、公式版よりも高音質。 なのでボーナストラックのために入手の価値ありかと思います。

一方、本編のマスタリングはボロボロ。 あちこちで音の割れるジャリジャリ音が聞こえます。 波形を取ってみると、-6dB付近でリミッターがかかっていることが判明。 すさまじい歪が発生していると予想されます。



Jaques Wyrs 版
Urs Amman 版

画像に示すとおり、本作には3種類のジャケットが存在する。 オリジナルLP(Brain)はJaques Wyrs版だったとされる。 Magnum版は「荒れ地に額縁」タイプ。 Revisited版はUrs Amman版の表紙だが、他の2タイプもフルサイズでブックレットに掲載されている。


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