Klaus Schulze
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Le Moulin de Daudet (1994 / 2005)

1994年のフランス映画「ドーデの水車小屋」のサウンドトラック。 映画の内容は未調査。 このアルバムは発売後、すぐに廃盤になったそうで、ショップでも全く見かけることがなかった。 このCDはSPV(Revisited)からの再発盤で、ボーナストラック収録。

Revisited SPV085-REV004 - total time : 79.09


  1. The Beginning/The Delegates 4.04
  2. Mother Sadness 3.00
  3. The Loss Of The Factory 1.59
  4. The Youth 1.46
  5. Friday's Departure 0.49
  6. The Mill Of Maitre Cornille 1.47
  7. Maitre Cornille In The Fields 1.08
  8. Folk Dance 1.28
  9. The Discovery Of Maitre Cornille's Secret 1.49
  10. Joy Of Maitre Cornille/Garden & Youth 3.15
  11. Landscape/Way To The Old People 2.38
  12. Old People's Piano 3.24
  13. Old People's Farewell 2.01
  14. Exodus 4.52
  15. Le Petit Dauphin I 5.27
  16. Le Petit Dauphin II 1.34
  17. First Church Sequence 1.57
  18. Second Church Sequence & Organ 6.56
  19. St.Pierre 2.16
  20. Paradise & Inferno 5.54
  21. Finale 4.57
  22. The Ion Perspective (bonus track) 15.58

シュルツェの作品としては、異例なほど短編ばかりで構成されている。 各曲は独立しており、いわゆるノンストップ系ではない。 弦楽器、管楽器、時にはヴォイス等のサンプルを使用し、室内楽的な演奏になっている。 延々続くシーケンスやリズムトラックは出てこないが、シュルツェ節はバッチリ堪能できる。 ソロパートのモチーフが次々と現れて、細切れなトラックリストであるにも関わらず、 曲の変わり目を意識することなく、聴き進めることができる。 サウンドの美しさも、ぴか一。 後半のクライマックスは#18。 エンディングの荘厳なオルガンは、心が洗われるようだ。 ただし、70年代的な効果音やドローンは無いです。 それから、ボーナストラック抜きでは、盛り上がりに欠けることも否定できません。

ラストのボーナストラックは、悲しげなリズムとパーカッション、そしてボコーダーで歌われる哀愁テクノナンバー。 寂寥感がひしひしと伝わる佳曲である。 本編からの流れも良く、大トリにふさわしい。 エンディングは例のごとくフェイドアウトだが、続きはあるのだろうか?

本作は、長らく廃盤だったとはいえ、オフィシャルサイトで紹介されていたし、 存在は認識していたつもりである。 しかし、タイトルがフランス語で読めないし、短い曲ばかりだったこともあって、 筆者はこれまで、全く注目していなかった。 こうして聴いてみると、予想外の良作であると認識を改めた。 「延々続くリズムと果てしないシュルツェ節」に食傷気味の方にお薦めの、裏名盤。 アンビエント作品としても質が高いです。

SPV(Revisited)からの再発盤は音質に問題があることが多く、 購入はお薦めできないが、本作に限れば安心といえるだろう。


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