Klaus Schulze
Kontinuum (2007)

Revisited SPV 49392 CD - total time : 76.22


  1. Sequenzer (From 70 To 07) 24.54
  2. Euro Caravan 19.41
  3. Thor (Thunder) 31.47

Recorded at Hambühren, 2006/2007
闘病生活からの復帰、第1弾。 タイトルは「継続(continuance)」を意味するようだ。 とても内省的で、近未来的な作品に仕上がっている。

最大の聴き所は、冒頭18分にわたるシーケンス。 儚く漂うような美しいフレーズが、ひたすら続いていく。 ワンコード・ワンリフで、編成を少しづつ変えながら、時間をかけて次第に重厚になる。 これまでのシュルツェ氏の作品では、有りそうで無かった展開と思う。

Euro Caravan は、ドローンの彼方に、かすかに聴こえる女性?ボーカル。 やや極端な音量バランスかもしれない。 後半は、ビートを加えて加速する。 リズム系の音量バランスは最小限に抑えられ、 ドラム音など、かろうじて聞きとれる程度になっている。 主体は、うねるようなシンセ・ベース・シーケンスと、包み込むようなドローン。 従来作品では、独特のコードチェンジや、シュルツェ節なるソロ・シンセが必ずといってよいほど現れるが、 本作では一切排されている。 クライマックスではゲストミュージシャンの腕の見せ所だったりするが、今回は、それも無し。 しかし、その悟りきったまでのスピード感は圧倒的である。 なお、最終曲 Thor (Thunder)も、Euro Caravan に似ている。

まとめ)
シュルツェの近作は、トランステクノに接近していたが、 本作では、最上級の美しさを持った、上質のアンビエントに仕上がっている。 闘病生活が音楽性に影響したのかどうかは知る由もないが、 心機一転の意気込みを感じる、お薦め作品といえる。


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