Klaus Schulze
Contemporary Works I (2000)

disc 1-10 - total time 12:22:27 review bottom


disc 1
78:41
  1. Vanity Of Sounds 17:08 (Klaus Schulze: Vanity Of Sounds)
  2. Sacred Romance 23:13
  3. The Wings Of Strings 14:47
  4. From Words To Silence 23:40
disc 2
70:49
  1. Good Old 4 On The Floor 24:00 (Klaus Schulze: The Crime Of Suspense)
  2. J.E.M. 17:25
  3. Overchill 29:24
disc 3
79:07
  1. Local Scanning 45:57 (Wahnfried: Trance 4 Motion)
  2. Aphrodesire 17:40
  3. Global Midication (SMS-Remix) 15:31
disc 4
64:48
  1. The Keyhole 4:02 (U.S.O.: Privee)
  2. Privat 19:05
  3. Privee 15:43
  4. Private 25:01
disc 5
76:35
  1. Let The Rain Come 22:42 (Klaus Schulze vs. Solar Moon: Docking)
  2. You Get What ... 22:17
  3. Strong 14:52
  4. Sugar Mode 15:46
disc 6
76:44
  1. Getting Near 10:43 (Klaus Schulze: Ballett 1)
  2. Slightly Touched 29:32
  3. Agony 35:30
disc 7
74:08
  1. Atmosphere Concrete 7:35 (Klaus Schulze: Ballett 2)
  2. Kagi's Lament 30:12
  3. Wolf's Ponticelli 24:18
  4. The Smile Of Shadows 12:06
disc 8
  1. My Ty She 75:40 (Klaus Schulze: Ballett 3)
disc 9
67:43
  1. Mellowtrone 13:53 (Klaus Schulze: Ballett 4)
  2. Soft'n'Groovy 30:00
  3. To B Flat 23:52
disc 10
78:21
  1. Global Medication 3:48 (Sampler: Adds & Edits)
  2. Windy Times 4:50
  3. Short Romance 5:40
  4. Outer Canal Street 3:44
  5. Privatissimo 4:03
  6. Deserve 4:59
  7. Trance 4 Motion 5:46
  8. Strongly 3:49
  9. A Tiny Violin 4:14
  10. Solar Moon 4:11
  11. Castles 4:11
  12. Short Rain 3:43
  13. Ruins 4:29
  14. Vox'n'Harmony 5:23
  15. Eleven 2 Eleven 10:05
  16. The Breeze 5:31

Recorded: 1998-2000
2000年にRainhorseレーベルからリリースされた10枚組みセット。 木箱入りパッケージ。 Ultimate Edition の続編に位置づけられるが、全て新録音である。 各discは、それぞれアルバムタイトルが付けられており、 Richerd Wahnfried 名義の新作も含まれる。 ゲストミュージシャンとの共演作品も多く、 ボーカル、スキャット、セロ、サックス、フルート、ギターなどが加わる。 サウンドはやはり1990年代後半のスタイル。 音数は少ないが、クールでクリアな、とてもかっこいいサウンドに仕上がっている。 ほぼ全てのdiscにおいて、ノンストップ・ミックスになっている。

disc 1 : Klaus Schulze: Vanity Of Sounds
出だしは、Dig Itみたいなドタバタ劇だが、すぐにアップテンポなトランス・ビートへ。 シュルツェ節と絶妙なパーカッション・タイミングも健在で、ハードなシーケンスが心地良い。 そのまま#2へ。聖歌隊を思わせるアンビエントに、エレクトリック・ギター。 そして軽快なシーケンスを加えて、最後まで一直線。 #3では怪しげな効果音がガリガリ鳴って、再びシーケンス。 いくつかのフレーズが掛け合う構成で、スリリングなクライマックスを迎える。 ラストは不気味な聖歌隊を伴って、#4へ。 前3曲に比べてスローで淡々としており、ボコーダで何か喋ってます。 10分を過ぎ、だんだん飽きてきた頃に雷鳴が鳴り、哀愁のノンビート・アンビエントへと続いていく。

disc 2 : Klaus Schulze: The Crime Of Suspense
冒頭から女声スキャット。アップテンポなシーケンスが加わり、I'll take you ... などの歌詞も有り。 7分過ぎに登場するハードなシーケンスが、曲を一気に加速させる。 後半は惰性気味かもしれないが、美しく緊張感のある名演と思う。 ラスト2分でアンビエント・スキャットに戻り、フルートがピイヒャラ聞こえてくると#2。 トリッキーなビートと変拍子を思わせるシーケンスが決まっている。 ラストはエスニックな合唱隊のようなものが聞こえて、いつのまにか#3。 落ち着いた雰囲気で、女声スキャットも再登場。 ただし、これといった盛り上がりは無く、ラストまで淡々と続く。

disc 3 : Wahnfried: Trance 4 Motion
アンビエント・シンセによる導入部は、90年代以降のTangerine Dreamに通じるような美しさ。 そして、やや調子っ外れでアップテンポなシーケンスとともに疾走していく。適度に緊張感あり、乗りも良い。 後半になり、ようやくシュルツェ節が現れるが、どちらかというとTangerine Dream風かも。 ラスト3分くらいで加わるシーケンスもGOOD。 さらりとフェイドアウトでかわして続く#2は、ちょっと地味かな。 #3は少しばかりファンクっぽいトラックで、エレクトリック・ギターソロが炸裂。 シャウトのようなものも聞こえる。 後半のゴーゴー・メディテイション、ゴーゴー・メディケイションの歌は、ご愛嬌。

disc 4 : U.S.O.: Privee
#1はコズミックノイズ系の導入部。続く#2はマッタリ系で時折フランス語の演説が聞こえてくる。 #3はアップテンポ。#4は再びテンポを落として、リズムギターが加わる。 ラスト1分の音の処理が、かっこいいのだが、 先の3枚に比べると、あまり特徴のない作品かもしれない。

disc 5 : Klaus Schulze vs. Solar Moon: Docking
「ゴーゴー・メディテイション、ゴーゴー・メディケイション」続編のような乗りで、歌入りスタート。 さりげなく挿入されるサンプリング・ボイスも、どことなくミネアポリス・ファンクっぽい(ってな訳ないか)。 落ち着いたプリンスみたいな、クールなトラック。 #2は、不思議なシンセ音と、ボツッ!ボツッ!と入るスクラッチノイズをバックにリズム隊スタート。 しかしこのリズム隊、まんまLetitgoみたい(テンポは遅いが)。 #3も#2と同系列。時々、The Dark Side Of The Moog I のようなフレーズも聴ける。 どこかで聴いたようなメロディと思ったら、Enigma 3 のどこかと似ている。 #4は4ビートの、ブラシを使ったリズムのジャズ風トラック。 全般に淡々とした展開だ。

disc 6 : Klaus Schulze: Ballett 1
いよいよ本セット最大のBallettが始まる。 冒頭からノイズがゴーと鳴って、コーラス隊が、えいっ、やぁっ、とぉっ!と叫ぶのは、 Tangerine Dream の Wahn (Atem収録) ソックリかも。 続いてストリングス隊によるシュルツェ節が炸裂。何気に格好良いです。 ソロは尺八?がボゥワーッと鳴って。 #2はストリングスがダラダラ鳴るアンビエント。 追って加わるシーケンスは、控え目ながら緊張感あって良い。 #3はノンビート、ノンシーケンスのダラダラ・ストリングス・シンセ。長いです。

disc 7 : Klaus Schulze: Ballett 2
#1は中近東ストリングスとコーランみたいな、重々しい導入部。 リバーブをたっぷりかけて、ガッシャーン、ドッカーンと演ってます。 #2は、控え目ながら緊張感あるシーケンスと男声スキャットとの、クールな共演。 #3もクールなシーケンス。こちらはギコギコ・ストリングス。 #4は基本的に#3と同じ曲。フルートのソロが大活躍。 最後は異様なエフェクトのフルートと、男声スキャットが再登場する。

disc 8 : Klaus Schulze: Ballett 3
1曲75分を越える長編。 とりあえずダラダラ・ストリングス・シンセでスタートするが、5分頃にシーケンスが加わる。 クールで控え目なシーケンスをバックに、共演者総出演。 ストリングスから管楽器、女声スキャットに男声スキャットという具合で、次々にソロを展開する。 シーケンスは次第に静まっていくのだが、55分頃、一気にパワーアップ。 クライマックスへ突入する。このあたり、Timewind 1曲目の感触に近い。 69分からエンディングに向かって静まっていく。

disc 9 : Klaus Schulze: Ballett 4
#1はメロトロン風ストリングスがラウドに鳴っている。急にフェイドアウトしたら、#2のリズム隊が鳴っている。 以降は、discの最後までひたすらタラタラと。 #3の前半は、The Dark Side Of The Moog VIII に似てるし、そこそこ面白そうな場面もあるにはあるが、 大作「Ballett」はdisc 1 枚使って、寂しく終わるという趣である。 disc 10ごとスキップして、Contemporary Works 2 へ進んでも良いでしょう。

disc 10 : Sampler: Adds & Edits
このアルバムからのサワリ集、あるいは過去の作品のショート・バージョンを、クロスフェイドでつなげた作品。 ノンストップ・ミックスではなく、フェイドアウトしかけたところで次の曲がフェイドインする形。 他のdiscに比べても聴き応えはイマイチで、やっぱりオマケです。

このセットは既に入手困難になっているが、Klaus Schulze ソロ名義の作品のみ、Revisited (SPV) レーベルから単品で再リリースされている。






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