Klaus Schulze
Audentity (1983)

Revisited SPV 089-304132 DCD - REV 017 - total time : 96.03 + 58.10


  1. Cellistica 24.35
  2. Tango-Saty 5.47
  3. Amourage 10.37
  4. Opheylissem 5.11
  5. Spielglocken 21.32
  6. Sebastian im Traum 28.21
  1. Gem (Bonus Track) 11.41 : Revisited only
  2. Tiptoe on the Misty Mountain Tops (Bonus Track) 14.43
  3. Sink or Swim (Bonus Track) 10.01
  4. At the Angle of an Angel (Bonus Track) 15.44
  5. Of White Nights (Bonus Track) 6.00

Recorded: Winter 1982/83, Hambühren
Rainer Bloss (keyboards), Wolfgang Tiepold (cello) and Michael Shrieve (percussion)

タイトルのAudentityはaudioとidentityを掛け合わせた造語と考えられ、 「音を聴くことの主体性」のような意味合いになる。 このアルバムは、セバスチャンなる人物を主人公とするストーリーで、2枚組みの大作である。 ストーリーの詳細は手元に資料が無いので不詳だが、セバスチャンとはバッハ(Johann Sebastian Bach)を指すのでは、 と想像している。

全般に明るくシャープなデジタル・サウンド。 前作Tranceferよりも音圧が高くなっているが、Dig Itのようなヘヴィなメタリック感は無いので、 聴きやすい仕上がりではないかと思う。 基本的に#1, #2, #4, #5がビート系、#3, #6がアンビエント。 冒頭のCellisticaはタイトルのとおりセロが大活躍するナンバーで、 テクノ調のダンストラックになっている。 キャッチーな小曲#2, #4に挟まれるアンビエントAmourageは、 奇妙な電子音と、くぐもったようなアコースティック・ピアノの対比が面白い。 Spielglockenはストリングス・テクノで、#1よりは叙情的。 面白いのはラストのSebastian im Traumで、電子音をコラージュした無調のアンビエント。 時折り聴こえるシーケンスは、Crystal Lake (Mirage)を連想させられる。 1970年代のようなコズミックサウンドは期待するべくもないが、 1980年代前半の傑作アルバムであることに間違いない。

Revisited版ボーナストラックは、GEMと題される1時間近い長編。 本編とボーナストラックを2枚のCDに収めるため、本編の曲順が変更されてしまった。 このページに記載したトラックリストはオリジナルの曲順で、 Revisited版では#1, #5, #6(ここまでdisc1), #2, #3, #4, ボーナストラック(ここまでdisc2)になっている。 eMusic配信で入手したので、オリジナル曲順で再生しているが。

GEMは5トラック構成だが、事実上1曲。 冒頭はハープシーコードのような電子音がバン!グワァーン!と鳴る、無調の導入部だ。 荒っぽくて、聴いてて心地よいものでない。 2曲目に進むと、軽快なテクノビートとシーケンスが現れて、基本的に最後まで続いていく。 しかしラストは時間切れフェイドアウトのように聞こえる。 残念ながら。


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EXIT