Ernst Fuchs, Klaus Schulze, Rainer Bloss / Aphrica (1984)

オーストリア出身の画家・彫刻家・演出家であり作曲や歌唱も手がけるアーティスト、Ernst Fuchs (エルンスト・フックス 1930〜) とのコラボ作品。 発売年度や共演者(Rainer Bloss)から、AudentityやDziekuje Polandに近い作品であることが読み取れる。

この作品は、正規にはCD化されておらず、再発の予定も無いらしい。 現在出回っているCDは、極東からの非公式版といわれている。 本作の特色は、Ernst Fuchsのバリトンボイスが全面的にフィーチャーされていること。 巻き舌も多用した、ドイツ語の伸びやかなボーカルを聞かせてくれる。 ジャケットアートも、Ernst Fuchsによるものだ。

Aphrodite 19:40
オケは軽やかなエレピのシーケンスとスピード感のあるドラムマシン。 そして、Ernst Fuchsのボーカルが絡んでくる。 バリトンボイス系のアルバムと言えば、TotentagやDosburg Onlineであるが、これらが厳然たるクラシック・オペラスタイルであることに比べると、かなりフリースタイルになっている。 リラックスした、それでいて呪術的な「歌」と、スキャット(というよりもボーカル・パフォーマンス)を重ねたもので、むしろFarscapeの系列かもしれない。 インスト系が抑え目であることも、共通している。 あまり期待しないで聴いたが、かなりの好トラックであった。

Brothers And Sisters 12:20
こちらは、ゆったり進行のドラムマシンとメタリックなシンセサウンドに、ボーカル・パフォーマンス。 しかし、1曲目に比べると、お座なりに作った感じがする。

Africa 6:50
同様に、1曲目に比べると、お座なりな感あり。

お蔵入りさせるのは勿体無いが、やはりマニア向けな作品で、主要な作品を一通り聴き終えてからでも遅くはない。


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