Grobschnitt
Illegal (1981)

Metronome 837983-2 - total time : 43.56


  1. The sniffer 5:28
  2. Space-rider 4:49
  3. Mary Green 8:20
  4. Silent movie 3:15
  5. Joker 4:54
  6. Illegal 8:12
  7. Simple dimple 4:42
  8. Raintime 4:16

スタジオ録音としては6作目で、1980年代初頭の作品。 この時期の作品は、ほとんど語られることもなく、筆者も全く期待していなかったのが正直なところである。

ずばり、これは裏名盤。 以前の作品がお好きなら、一聴の価値は十分あり。 お座なりなジャケットデザインで、かなり損しているのではなかろうか。

#1-#3については、前作の延長といえるクオリティあり。 演劇的要素や親しみやすいメロディ、タイトなインスト(暑いボーカル)などは、相変わらず。 曲構成は以前ほど複雑ではないものの、アクセントや起伏もあって飽きさせない。 #1のエンディングは、Rockpommel's Land のエンディングがそのまま現れる。 #3の間奏における加速感(2分45秒あたりから)はお気に入りだったりする。

続く2曲はインストナンバー。 #4はアコースティックギターとリコーダー(シンセ?)に導かれる、叙情的ナンバー。 春眠暁を覚えずみたいな、安らかで心地よい作品だ。 Mike OldfieldのGuitarsあたりに収録されていそうな雰囲気か?

#5も、とても素敵な作品。 遊覧飛行にでも飛び立つようなわくわく感、加速感。 不覚にも、この世はまだまだ捨てたものではないな、と思ってしまったよ。 Rockpommel's Landの一節が現れるが、ナイスアレンジと思う。 金属的なリズム音は、これまたMike OldfieldのTaurus I を連想する。 後年のライブではIllegal演奏後、この曲を合間に流していたようである。

#6はアヴァンギャルド寄りの演劇風作品。 ボーカルパートは、ややパンク寄り。 間奏はスピード感あるジャムセッションにサウンドコラージュで奇想天外に展開する。 ラストはフェイドアウトしながらIllegal!Illegal!Illegal!コールに強烈なスクラッチ。 このスクラッチはアルバムJumboのラストでも使われた。 なお、この曲のみドイツ語で歌われている。

#7はシンセに導かれる作品で、やはり演劇的に展開する。 ライブでも定番曲のようだ。 空耳「いらっしゃい、逝ってらっしゃい」あり。 #8はアコースティックギターとボーカル隊による、フォークソング風の佳作曲。 サイモン&ガーファンクルのアルバムに入ってそうな雰囲気か?

冒頭でも述べたとおり、本作は安心して聴ける良作で、 Merry-Go-Round と同等レベルの出来といえる。 一部に過去作品のオマージュが挿入されているが、おおむね効果的。 しかし、次回作からは音楽性の変化が前面に現れ始める。。。

Stefan Danielak (Wildschwein) / lead vocals, acoustic & rhythmic guitars
Joachim Ehrig (Eroc) / drums, f/x
Volker Kahrs (Mist) / keyboards, synthesizers, backing vocals
Milla Kapolke / bass, acoustic guitar, backing vocals
Gerd-Otto Kuhn (Lupo) / guitars
Toni Moff Mollo / vocals, percussion
Nuki Nuk / tones
※Prog Archives.comを参考にしました。


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