芸能山城組

芸能山城組は山城祥二氏を中心とした合唱団である。活動範囲は多岐に渡り、オリジナル作品からトラディショナル、民族音楽から演劇に及ぶ。だから単に合唱団と呼ぶのは不適切かもしれない。 [末尾]


恐山 (1975/10/25)

この作品は当時、伝統音楽、民族音楽、現代音楽、ロック音楽その他を融合した「マルチジャンル」「ノンジャンル」音楽として紹介されていた。プロデューサの中村とうよう氏によれば、当時の「ぬるい」歌謡曲・ニューミュージックはもうたくさん、コケ脅かしでも良いからインパクトの強い作品を作りたかったとのこと(作者、演奏者の意図に沿うものかは不明)。録音も最高技術を駆使し、極めて高音質に仕上がっている(近年、20bit K2リマスタリングが発売されたが、未聴)。ゲスト参加しているバンドは、確か「太陽に吠えろ」(年齢がばれますね;)のサントラを担当していたと記憶している。

恐山 18.54, 銅之剣舞 18.47 / invitation (victor) VDR-1230

恐山 (おそれざん)
青森県、下北半島に位置する霊場・恐山。しかし、ここは「山」ではなく、山中に開けたスペース。周囲の山々も、それほど高くはない。紺碧の湖と、硫黄噴出地帯。殺伐とした雰囲気だが、天気がよければ、意外なほどに明るい。死者の霊と交信する「イタコの口寄せ」。この作品はイタコの口寄せを題材に、合唱パフォーマンスと、ロック音楽との融合により、極限のダイナミズムを展開している。こう書くとMAGMAみたいだが、ちょっと違うか。とにかく、一度聴いてみてください。出来る限り、大音量で。1970年、渡辺宙明氏の作曲。
銅之剣舞 (どうのけんばい)
創作民話とバリ島のケチャ、日本の古典芸能をミックスした演劇作品。いろいろな発声法を使っていることから「声のカタログ」とも呼ばれる。視覚的要素を伴う作品なので、音だけだと物足りないが、気迫は十分に伝わってくる。そしてエンディングの悲劇的カタストロフへと突き進むのだ。なお本トラックでは、ロックバンドの共演は無し。
Jacket back 芸能山城組 : voices & percussions
井上堯之 : guitar
速水清司 : guitar
佐々木隆典 : bass
鈴木二郎 : drums
大野克夫 : keyboard

筆者は、実は他のアルバムを聴いたことがないので、これ以上のコメントは避けますが、「恐山」だけで芸能山城組を語ることは出来ません。一般にはアニメ映画「Akira」のサントラが聴かれているようです。

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