Conrad Schnitzler
[末尾]


Construction (1999)

この作品は、100セット限定リリースされた8枚組みCD-Rのうちの、1枚目。 シュニツラーらしい電子音楽作品。基本的に現代音楽であるが、1990年代のClusterに通じるシーンもある。
各トラック共に曲名は付けられていない。

このアイテムは、ある方に譲っていただいたもので、29/100と鉛筆で記入されている。入手元はシュニツラー氏から直接とのことで、レア・アイテムといえるだろう。
[Track List]

Private release
CON 110

19 tracks, total time : 63.09
[Listening Report]

全編、ノンストップの組曲構成。
冒頭から、不規則なメロディとパーカッシブな電子音が絡み合う現代音楽。次第に強迫的になりながら、10分少々続く。そしてミニマル・シーケンスが加わり、多少なりとも聴きやすくなる。その後、工場か工事現場の機械音を思わせるコーラスが始まり、少しづつ内省的で美しいサウンドに変化していく。しかし、そのまま続く筈はなく、異様な効果音とキモチワルイ反復音が支配する亜空間を、さまよい続けることになる。そして再び現代音楽のフレーズが淡々と、時には変態的に、現れては消えていく。終盤、リズミカルでアンビエントなパートが挿入される。

このセットはプライベート・リリースということもあり、非常にマニアックである。言葉での作品レビューは、ほとんど意味をなさないと思うのだが、作品の特徴を把握できる程度には解説したつもりである。機会があるなら、ぜひ体験してほしい逸品だ。

この作品は手製のボックスセットで配布されたそうである。CON印のスタンプに、手書きのHello!の文字が見える。ちなみにこれは、○クセルCD-Rの紙箱を裏返して作られたもの。


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