Conrad Schnitzler
[末尾]


Blau (1974/2001)

1974年に発表された「Blau(青)」は「Rot(赤)」に続く、初期のソロ作品である。これらは当時、プライベート・アルバムとしてリリースされた。 このCDは「Blau」に、無題のボーナストラックを追加したリイシュー盤。ボーナストラックの録音時期などは不明。
Captain Tripから、めでたく国内盤(CTCD337) もリリース。入手はお早めに。

[Track List]

Marginal Talent
MT-507

Track List : 60.39
  1. Die Rebellen Haben Sich In Den Bergen Versteckt (18:48)
  2. Jupiter (19:32)
  3. Blau Bonus (4:27)
  4. Blau Bonus (4:31)
  5. Blau Bonus (3:27)
  6. Blau Bonus (2:57)
  7. Blau Bonus (2:44)
  8. Blau Bonus (4:13)
[Listening Report]

#1は、静寂の電子音に導かれ、そしてガムランを思わせるメタリックなシーケンスに移る。しかし、このあまりに変態じみた、奇妙で尖ったサウンドは、一体何と表現したら良いのだろう。1974年のものとは思えない、未来を感じるサウンドだ。意外にノリの良いフレーズに身を任せ、極上のトリップを楽しもう。そして、エレクトリック・ギターのコードを鳴らしながら、消え入るように終わっていく。
#2は、周期的に繰り返す電子音と不明確なシーケンスが衝突し合うトラック。時間を追うごとに内省的サウンドに変化していき、終盤はコズミックなアンビエントになる。鼻歌のようなものが聞こえるが、コンさんの声かも。

ボーナストラックについて特にクレジットは無いが、非常に立体的なサウンドであることから、新しい音源ではないかと推測される。6トラック構成だが切れ目無しの、実質22分強の長編になっている。周期的な効果音、メロディの不明確なミニマル、アンビエントなバッキング、全てがブリリアントな電子音。後半のエスニックなクライマックスが圧巻。もちろん「変態度」は本編以上。

同時期のTangerine Dream や Klaus Schulze、Ash Ra Tempel、Kraftwerk あたりに比べると全く別のアプローチであり、強いて言えば初期Clusterに通じるが(当たり前か;)、サウンドの相違は歴然としている。ズバリ、お薦めアルバムだが、いわゆるプログレッシヴロック・ファン向けというよりも、テクノ・DJ関係者向けの音かもしれない。

inner

ジャケットは8ページのブックレットだが、見開きは全て、ベタに水色だ。


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