CLUSTER について(簡単紹介)


クラスターは当初、ベルリンの狂った天才ことコンラッド・シュニツラー、ディーター・メビウス、ハンス・ヨアヒム・ローデリウス(レデリウス)の3名で結成、当初はグループ名を "Kluster" とした。この時点ではまだ電子音楽ではなく、楽器演奏によるアヴァンギャルドなインプロビゼーション。おまけにドイツ語の朗読がミックスされるなど、かなり敷居が高い。

シュニツラー脱退後、グループ名を "Cluster" に変更する。1970年代を中心にコンスタントに作品を発表するが、相変わらず音楽性の変化がめまぐるしい。以下に、大雑把な流れを書いておく。

1)Cluster '71 / Cluster II
電子音主体の、トーンクラスター(ミュージック・コンクレートみたいなもの)。明確なメロディやリズムを持たない。

2)Zukerzeit + Harmonia
リズムマシンや反復メロディを用いた、ポップで楽天的な作風。ミヒャエル・ローター(NEU!)も参画。

3)Sowiesoso + with Brian Eno
アンビエントの走りとも言うべき、リリカルで内省的な作風。イーノとのコラボレーションも行うが、これ以降、イーノが環境音楽へと走る。

4)Grosses Wasser / Curiosum
かなり珍妙な作風。

グループ解散後はソロ活動やコラボレーション活動にシフトする。ヘンテコなメビウス、内省的なローデリウス、という傾向はあるが、どちらも精力的なリリース活動を続けている。一時的にCluster再結成もあり、来日も果たす。シュニツラーは、メビウス・ローデリウスよりも格段に異常な電子音楽を制作し続けているが、プライベート・リリースが多く、全ディスコグラフィーの把握は困難。

全作品のレビュー記事作成には、まだまだ時間がかかりそうです。未掲載作品については、以下のコーナーにて、簡単に紹介します。ソロ作やコラボレーション作品については、膨大なディスコグラフィーがあるようです。抜けがありましたら、情報をください。

De Luxe(1975)
レビュー作成途中です。
Tracks & Traces(1976)
ハルモニアとイーノの共同作品で、クラスター&イーノよりも先に録音された発掘音源。リズムマシン・ミニマルからアンビエントへの移行途中という感じ。イーノの歌ものあり。
Cluster & Eno(1977)
アンビエント作品集。とにかくサウンドが美しい。
After the Heat(1978)
アンビエント作品ではなく、色々なタイプの演奏形態。イーノの歌ものあり。
One Hour(1994)
1時間1トラック勝負のViennaライブ録音。音符の数がより少なくなり、弦楽四重奏やガムランを思わせるアコースティックな響きの電子音が特徴です。
Live USA 1996
アメリカツアーのサワリ集。
Live Japan 1996
日本ツアーのサワリ集。One Hourよりも内省的で、電子音の揺らぎが心地よく、至福のサウンド。コンサート会場で不覚にも、眠ってしまった方も多いはず。本作をもって、Clusterは再び解散したことになっている。以下は、メビウスの関係作品。
Strange Music(1982)
タイトル通り、「変な音楽」。ドラムスが目立っている。
Tonspuren
ソロ作。やっぱり、あの感じ。
Double Cut(1983)
「変な音楽」の続編のような位置づけ。
Zero Set(1983)
コニー・プランク、マニ・ノイマイヤー(グルグル)との共演で、英国でリバイバルNo.1ヒットを記録したとされる名盤。スリリングな人力テクノと電子音。
Blue Moon(O.S.T.)
サントラだが、やっぱり、あの感じ。良いですよ。
Other Places(1996)
マニ・ノイマイヤー(グルグル)との再共演。でもプランクはいない。。。
Ludwig's Law(1998)
メイヨ・トンプソンのMCが全面に出てくる。手の込んだテクノ。発掘音源。
Scratch #32(1999)
プロッチという人との共演で、宅録風。以下は、ローデリウスの関係作品。
Durch Die Wüste
ローデリウス初のソロ作。全般にバタバタしたヘンテコなサウンドで、ある意味メビウスっぽく聞こえてしまう。ご本人もあまり気に入ってないらしい。
Jardin Au Fou
躍動的なメロディをもつ、アンビエントの傑作。小ぢんまりとした楽器編成だが、清楚な感じで◎。キャプテントリップ盤CDはボーナストラック多数。
La Nordica
アバンギャルド風の長編集。リズムマシンが単調すぎて退屈かも。
Aquarello
まだ、ちゃんと聴いてない。必ず途中で眠る。


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