伶楽舎 Brian Eno with Peter Schwalm
[末尾]


Music for 陰陽師 (2000-02-29)

夢枕獏(Yumemakura Baku)・原作、岡野玲子・画のコミック『陰陽師』のイメージ・アルバム。 雅楽の伶楽舎(Reigakusya)とアンビエントの仕掛け人、ブライアン・イーノという、異色の競演作品だ。 disc 1が雅楽、disc 2がイーノであり計100分を超える大作だが、時間配分は大幅に雅楽寄りである。 コミックは未読。

Victor VICP-60980〜1 - total time : 107.15


Disc One : 78.59
  1. 双調調子(そうじょうのちょうし),品玄(ぼんげん) 4.52
  2. 春庭花(しゅんでいか) 唐楽 舞楽 4.55
  3. 黄鐘調調子(おうしきちょうのちょうし) 2.39
  4. 拾翠楽(じゅっすいらく) 唐楽 管弦~揚眞藻(ようしんそう) 琵琶秘曲 4.45
  5. 酒飲(さけをとうべ) 催馬楽(さいばら) 廃絶歌曲 呂歌(りょか) 3.03
  6. 壱越調菅掻(いちこつちょのすががき) 1.38
  7. 陵王乱序 唐楽 舞楽 9.03
  8. 平調調子(ひょうじょうのちょうし) 2.51
  9. 陪臚破(ばいろのは) 唐楽 舞楽 5.42
  10. 飛鳥井 催馬楽 廃絶歌曲 律歌 4.31
  11. 盤渉調調子(ばんしきちょうのちょうし) 4.58
  12. 蘇合香(そこう) 唐楽 舞楽~青海波(せいがいは) 唐楽 舞楽 14.28
  13. 太食調調子(たいしきちょうのちょうし) 2.34
  14. 長慶子(ちょうげいし) 唐楽 舞楽 2.58
  15. 6.52
Disc Two : 28.17
  1. Star Gods 7.43
  2. Six Small Pictures 6.06
  3. Connecting Heaven to Earth 3.55
  4. Little Lights 4.33
  5. The Milky Way 2.33
  6. Faraway Suns 3.21

1枚目は日本古来の雅楽。 筆者は雅楽を積極的に聴くことはないのだが、雅楽は平安時代のトーン・クラスターであり、 アイルランドのイーリアンハープにも通じるドローンを堪能できる。 #1-1で鳴らされる硬質なサウンドは、いわゆる雅楽の節回しとは異なる実験的なもので、 笙(しょう)、篳篥(ひちりき)、龍笛(りゅうてき) の脈打つようなドローンが心地良い。 このサウンド、NamlookのSeasons Greetings =Summer= に酷似しています。 もちろん古典的なスタンダード作品も取り上げられているそうだが、筆者は詳しくないのでコメントしない。 トラックによっては波の音や雷鳴(#7)、女の子の声が聞こえるものもあり、歌物も数曲。 アンビエントとしても聴ける、心地良いサウンドでまとめられている。 トラックリストはamazon.co.jpを参照しました。

#1-15は女声ソロボーカル。ただし、3:55頃には空ろなピアノ曲が現れる。 伶楽舎が演奏しているのだろうか? イーノ的なアンビエントを思わせる、謎めいたパートである。

2枚目はイーノとシュオルムの共演。シュオルムはDrawm From Lifeでも共演してたっけ(未聴だけど)。 #2-1は、まさに雅楽を意識した、硬質のドローン。 緊張感やスピード感さえも感じられるが、本来のイーノ流アンビエント(例の少しくぐもった感じの)とは、若干異なる味わいになっている。 #2-2も同様にドローンだが、女性の空ろなあえぎ声??(それとも楽器??)が聞こえ、なんとも艶かしい不思議なトラック。 #2-3はパーカッションを使ったアンビエント。このトラックも女性の空ろな声(明かに言葉のようです)が聞こえます。 #2-4は、きらめくようなサウンドのスローテンポなアンビエント。#2-5も雅楽的なアンビエント。 ラスト#2-6は、きらびやかなミニマルが星の輝きのようにファンタジックです。



ホログラム
裏面


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