Manuel Göttsching
[末尾]


Die Mulde (2005)

MG.ARTからリリースされたクリスマス3部作の1枚目。 2002年にビデオ発売された'97年9月6日のライブ(未視聴)を新たにミックスダウンし直した"Die Mulde"をベースに 未発表曲をカップリング。 タイトルはコンサート会場(Denkmalschmide Höfgen, Leipzig)付近を流れる川の名称。 とろけるようなアンビエントの一押しアルバムだ。

MG.ART 301 - total time : 72.23


  1. Schöpferische Stille 2:55
  2. Die Mulde 13:42
  3. Die Spiegel 11:55
  4. Zerfluss 11:33
  5. hp little cry 32:16

#1-#4はノンストップ40分の長編"Die Mulde"。 #1はイントロダクションで、シンセの効果音が断続的に流れるだけ。 #2では透明なシンセをバックに、ミディアムテンポのシーケンスとパーカッシブなシンセ、および効果音を加えて淡々と進んでいく。 リズム隊が退いて、速いシーケンスが流れ込んでくると、トラック#3に進む。 アタック音を抑えた柔らかなシーケンスが重なり合って、なんとも心地良い浮遊感。 終盤になってラテン系の軽いビートが入ってくる。 そのまま続く#4は、Walkin' The Desert / First Movement : Two Keybords の別アレンジ。 スリリングで秀逸なアレンジながら、気がつくと、ゆっくりとフェイドアウトしている。 もうちょっと聴き続けたいのにぃ、という腹八分感で終了。 40分の長さを感じることもなく、聴いても疲れない、アンビエントを極めた作品。 同時期に録音された@shraシリーズが、90年代テクノであったことに比べると、 本作は70年代〜80年代のファンタジックなテイスト感じる傑作である。

#5は、儚く流れるアンビエント・シンセ(Prohet-10使用、1981年録音)に、ギターを追加した作品(2004年録音)。 優しく夢見心地なギターは、もちろん聴き所であるが、 '80年代初頭にこれほどの見事なアンビエント・シンセを録音していたことに、頭が下がる。 本人による23年の歳月を越えたコラボレーション。こちらも傑作アンビエントだ。


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